仙腸関節による腰痛はインナーマッスルで治る
腰痛の3大原因の1つが仙腸関節。仙腸関節による腰痛は、そのほとんどが女性におこります。そして、仙腸関節がズレは腹横筋が弱まっているためにおこります。仙腸関節による腰痛を治すなら、インナーマッスルの腹横筋を鍛えるのがおすすめです。
仙腸関節のズレが痛みにつながる
骨盤はいくつかの骨と関節によって形作られています。このうち、骨盤のもっとも大きな腸骨と、腰椎とつながっている仙骨をつなぐ役割を果たしているのが仙腸関節です。
仙腸関節は関節面が地面と垂直になっているため、重力の影響を受けやすいという構造。そこで仙骨と腸骨は多くの靭帯によってガチガチに固められています。
仙骨と腸骨が固められているため、仙腸関節の動きは大きくありません。とはいえ、仙腸関節はいわば背骨と骨盤をつなぐ重要な関節。仙骨の前後の動きや腸骨の開閉に合わせて、非常に複雑な動きをしているのです。
このため、仙腸関節はちょっとしたことでズレやすいという特徴があります。これが関節の中にある神経を刺激して、痛みにつながるというわけです。
仙腸関節による腰痛はほとんどが女性
仙腸関節による腰痛は、じつはほとんどが女性。女性は男性に比べて骨盤が大きいために、仙腸関節に大きな負荷がかかってしまうためです。また、妊娠・出産で胎児の通る産道を広げるために関節がゆるむことも理由の1つになります。
この仙腸関節による腰痛は、腸骨に付着している腹横筋の筋力低下が原因として挙げられます。腹横筋は骨盤から肋骨までを結んで、腹部をベルトのようにぐるりと囲んでいるインナーマッスルです。
逆にいうと、腹横筋を鍛えることで骨盤が安定して、仙腸関節のズレは抑えられるということ。腹横筋はお腹をコルセットのように細くする筋肉でもあります。腰痛予防とウエストシェイプのために、インナーマッスルの腹横筋を鍛えるのがおすすめです。
仙腸関節による腰痛を改善する方法
仙腸関節による腰痛を改善するウォーキング方法を紹介しましょう。仙腸関節をほぐして動きをよくすることと同時に、仙腸関節のズレを防ぐインナーマッスルである腹横筋を鍛えることができます。
仙腸関節をほぐすウォーキングはあごを引いて、腰をできるだけ反るようにするのがポイントです。前かがみにならないように、後ろ側に7割くらいの重心をかけるようにします。
そして、歩くときにはできるだけ体をねじります。後ろの足で地面をけるときには、股関節が伸びるくらいにふくらはぎを意識。かかとで着地して親指の付け根で蹴ります。このウォーキングを5分間ほど続けるのです。
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