三大栄養素のバランス変更で内臓脂肪は落ちる!
これまでダイエットはカロリー制限が基本でした。食事の摂取カロリーが消費カロリーを上回ると、カロリー収支がプラスとなります。そして、このプラス分のカロリーが内臓脂肪として蓄積する考えです。しかし、最近の潮流ではカロリーの中身の三大栄養素のバランスで考えます。
日本人は三大栄養素がアンバランス
これまでのダイエットでは、内臓脂肪を減らすにはカロリー収支をマイナスになる状態を作ります。マイナス分で内臓脂肪を燃焼させるのです。ただし、カロリーの中身も見直すべきというのが、最近のダイエットの潮流です。
カロリーになるのは糖質・脂肪・タンパク質の三大栄養素。そこからどんな割合でカロリーを摂るかを、PFCバランスといいます。PFCはタンパク質「Protein」、脂質「Fat」、糖質「Carbohydrate」の頭文字です。
日本人はご飯などの糖質から60%近いエネルギーを摂りますが、それでは明らかに三大栄養素がアンバランス。糖質を減らしてタンパク質と脂肪を増やしたほうが、内臓脂肪は減って痩せやすいのです。
というのも、糖質を過剰に摂るとインスリンというホルモンが膵臓から分泌されます。このインスリンこそが内臓脂肪の蓄積を促す真犯人なのです。
三大栄養素の糖質をコントロール
インスリンは血糖値を下げるホルモン。糖質を含む食事をすると糖質はブドウ糖に変わり、血中に出て血糖値が上がります。上がった血糖値を正常レベルまで下げるため、インスリンはエネルギーとして消費されなかった血糖を、筋肉や肝臓へ運んでグリコーゲンという物質に変えて貯蔵するのです。
しかし、筋肉と肝臓に溜められるグリコーゲンはごく小量。3食ともご飯などから糖質を摂っていると、グリコーゲンタンクはいつも満杯状態です。そして、それを肥える血糖を一手に引き受けるのが脂肪細胞。血糖はインスリンの作用で体脂肪に合成されるのです。
このようにカロリー全体でなく、カロリーの中身である三大栄養素のバランスを考えるのが最近のダイエットの潮流。三大栄養素の中でも、糖質をコントロールすることで内臓脂肪は減らすことができるのでした。
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