腹横筋は体幹を安定させるインナーマッスル
腹横筋は、わき腹にあるインナーマッスルの一種。わき腹には3層の筋肉があって、もっとも表層は肋骨から斜めに走る外腹斜筋、その下には逆向きの斜めに走る内腹斜筋があります。そして、そのもっとも内側にあるのが腹横筋です。腹横筋が果たしている役割を見ていきましょう。
腹横筋はお腹のサッカーボール
腹横筋は非常に薄い筋肉ですが、腹圧を高めるという大事な役割を果たしています。とくに深く呼吸して息を吐くときや、体を安定させて動作するときには、腹横筋がしっかり収縮して腹圧が高まることが必要です。
腹横筋の役割は、下腹部に体を安定させるためのインナーマッスルのボールがあると考えるのがよいでしょう。お腹にサッカーボールが収まっているイメージです。
このボールの内圧が上がることによって、体の胴体部分の体幹が安定。土台がしっかりすることによって、さまざまな動作が行いやすくなります。腹横筋の強化がスポーツパフォーマンスの向上に直結する理由です。
腹横筋が全身のバランスを改善
アスリートの腹横筋は、一般人より厚くて強靭。驚くほどの強い引き込みで、腹部の断面が平たくなります。これにより体幹が非常に安定して、体軸や土台が安定するというわけです。
この腹横筋の果たす役割は、動作の中だけではありません。まっすぐに立ったつもりでも、左右の肩の一方が下がっている人は多いもの。骨盤などの骨格の問題もありますが、腹横筋がバランスよく使えないことでもおこります。
腹横筋というボールの内圧が下がって、左右一方がへこんでいるような状態。腹横筋を鍛えることで、肩の高さの左右差がなくなり、全身のバランスが改善される場合も多いのです。
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