大胸筋は筋トレしないと垂れてしまう理由とは?
大胸筋は脂肪と筋力不足で垂れやすいパーツ。垂れない胸板を作るには、大胸筋の筋トレしか方法はありません。それでは、なぜ大胸筋は筋トレしないと垂れてしまうのでしょう? 肩関節を自由に動かすために進化してきた大胸筋の成り立ちから詳しく見ていきましょう。
大胸筋は肩関節と密接に関わっている
胸の大部分を占める大胸筋は、腕の動きを司る肩関節に密接に関わっています。肩関節をあらゆる方向に動かすべく、それを支える大胸筋は大きく発達。すぐに脂肪がつきやすいという性質があります。
また、肩関節は脂肪がつきやすく、硬くなりやすく、痛みも出やすいのが欠点。肩関節が硬くなったり痛みが出ると筋肉自体の動きも悪くなり、ますます脂肪がついて垂れてしまうのです。
そもそも人間はサルから進化した動物で、元来は木から木へ飛び移るような動作を想定して肩関節は発達しています。しかし、現代社会でそんなことをする機会は皆無でしょう。
大胸筋の筋トレが垂れない胸板を作る
これでは、普通に暮らしているだけでは大胸筋に刺激が入るわけがありません。使われる機会が少ない筋肉には脂肪がつきやすくなるもの。こうして、大胸筋は徐々に垂れてしまうわけです。
そして、垂れない胸板を作るのが大胸筋の筋トレ。大胸筋は脂肪が付きやすい反面、その下にある腹直筋などと筋繊維の方向が異なるため、筋トレ効果が早期に実感できるという特徴があります。
さらには、筋トレと有酸素運動を同じ時間行ったときのエネルギー代謝率を比較すると、運動中は有酸素運動のほうが代謝がよいものの、運動後も代謝の高い状態が続くのは筋トレ。筋トレはエネルギー代謝の点でも、有酸素運動と比べて見劣りしません。
つまり、大胸筋は筋トレしないと垂れてしまう筋肉。逆に大胸筋は筋トレすれば、その効果をしっかり実感できる筋肉でもあるのです。
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