腰椎分離症はインナーマッスル強化で予防できる
腰椎分離症とは、腰椎にある椎骨の一部が疲労骨折をおこして分離した状態のこと。その症状は腰痛として現れますが、そのころには骨折を治す時期を逃していることがほとんどです。このため、腰椎分離症の痛みを予防するには、腰椎まわりのインナーマッスル強化が効果的です。
腰椎分離症に気づかずに成人になる
腰椎は、椎体と椎弓に分かれています。椎間板が付いている前方部分が椎体、後方の椎間関節が付いている部分が椎弓です。腰椎分離症は、この椎弓の部分で骨が分離。椎体と椎弓が離れてしまった状態になっています。
腰椎分離症の多くは、骨や筋肉が発育中のいわゆる成長期の10~20代で発症。ジャンプや腰をひねる動きなど、同じ場所を繰り返し使いすぎることでおきる疲労骨折のようなものです。
アスリートの場合、腰椎分離症に気づかずに成人になってることが多いとか。プロ野球選手の3割が腰椎分離症ともいわれています。これは、体を酷使している時期というのは、ほかの部位も痛いことが多くて気づかないため。とくにスポーツ選手の場合はアドレナリンが出て、痛みに気づかないのです。
腰椎分離症に効くインナーマッスル
骨折が治るのは2~3週間から2~3か月まで。成人してから気づた腰椎分離症は、骨折を治す時期を逃しています。腰椎の周りの筋肉を鍛えて痛みを予防していくしかありません。
腰椎分離症の痛みの予防のカギとなるのがインナーマッスル強化。インナーマッスルを鍛えることで、腰椎のまわりを内側からしっかりサポートしてくれます。そんな腰椎分離症に効くインナーマッスルの鍛え方を紹介しましょう。
まずは仰向けに横になったら、ひざを90度に曲げて足は腰幅に開きます。手はももの上に置いてください。この体勢から息を吐きながら、背骨を1つ1つ曲げていく意識でゆっくり起き上がるのです。1日10回ほどで効果が期待できます。
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