筋肥大はやればやるだけ効果が出るものではない
筋肥大は、人間が寒さに強くなるプロセスと同じです。薄着をして適度なストレスを受ければ寒さに強くなりますが、薄着をしすぎると過度なストレスで風邪をひいてしまいます。筋肥大も筋トレの適度なストレスでおこるもの。筋肥大はやればやるだけ効果が出るものではありません。
筋肥大メカニズムは解明されていない
筋トレに対して筋肥大がおこることは一見、当然のことのようですが、そのメカニズムはじつは複雑です。正確な筋肥大メカニズムはまだ完全には解明されていません。
重たい重量を上げ下げするような運動が筋力を向上させることは昔から経験的に知られていました。人間の体は筋肉に限らず、何かしらのストレスを与えられると、そのストレスに耐えられるように適応する能力を持っています。
とはいえ、その適応能力はストレスに対して際限なく対応できるわけではありません。適応できる範囲があって、適度なストレスには適応して能力が高まります。しかし、過度のストレスには耐え切れずに能力が衰退します。
筋肥大がおきる適度なトレーニング
薄着をすれば寒さに強くなりますが、薄着をしすぎると寒さに耐えられずに風邪をひいいてしまうようなもの。下手をすれば凍死してしまう可能性もあるでしょう。
また、ストレスの程度が低すぎたりなかったりしても、能力は衰退していきます。温かい部屋でずっと過ごしていると、寒さに弱くなるのがそのよい例でしょう。
筋肥大にも、ストレスの適応能力と同じことが当てはまります。適度にトレーニングすると筋肥大がおきて、オーバートレーニングや運動不足では筋肉は逆に弱くなります。筋肥大はやればやるだけ効果が出るものではないのです。
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