骨格筋率からサルコペニア肥満を見極める方法
見た目だけでわからないのがサルコペニア肥満。一見、細身に見える女性でも太ももをMRIで見ると脂肪が多いというケースがあります。サルコペニア肥満のポイントは筋肉量。そこで、市販の体重計でも測定できる骨格筋率からサルコペニア肥満を見極める方法を紹介しましょう。
骨格筋率でサルコペニア肥満を判別
そもそも「サルコペニア肥満」とは何のことでしょう? サルコペニアは筋肉の減少を意味する老化現象のこと。そして、肥満はそのとおりの意味になります。
つまり、サルコペニアと肥満の両方を抱えた状態こそがサルコペニア肥満です。筋肉が減った部分に脂肪が蓄積。これがさまざまな生活習慣病を引き起こします。最悪の場合、寝たきりなることもあるのです。
サルコペニア肥満の怖さは、見た目や体重では見分けがつかないこと。細身に見える女性でも、太もものMRIを見ると脂肪が多いというケースがよくあります。そんなサルコペニアを市販の体重計で測定できる骨格筋率で判別する方法を紹介しましょう。
骨格筋率が標準以下は筋肉量少なめ
そんなサルコペニア肥満は筋肉量から見極めることが可能です。そこで、自分の筋肉量を知っておくことが大切。市販されている体重計などで測定できる骨格筋率でも目安にすることができます。
骨格筋率の目安としては、男性なら標準が32.9~35.7%ほど。骨格筋率が32.8%以下だと筋肉量は少なめと判断されます。ちなみに、女性の標準は25.9~27.9%。25.8%以下の骨格筋率は筋肉量が少なめとなるのです。
骨格筋率が標準以下の人はサルコペニア肥満の可能性があるということ。筋肉量が少ない人には筋トレが有効です。一方、肥満気味の人には有酸素運動が効果的。サルコペニア肥満を予防するポイントは、筋肉量を増やすと同時に脂肪を減らすことなのです。
骨格筋率とは体重に占める筋肉量
そもそも骨格筋率とは何のことでしょう? 人間の体の筋肉は大きく分けて3種類あります。心臓を構成する心筋、内臓を構成する内臓筋、そして骨に付着して関節を動かす骨格筋の3つです。
そして、骨格筋率とは体重のうち骨格筋の重さが占める割合になります。じつは人間の筋肉で、意識的に動かせる随意筋と呼ばれるのは骨格筋のみ。筋トレなどで増やすことができる筋肉のほとんどは骨格筋です。
つまり、骨格筋率とは自分でコントロールできる筋肉量の体重に占める割合ということ。だからこそ、骨格筋率の数値からその人の筋肉量が多いか少ないか判断できるのです。
■「筋肉」おすすめ記事
筋肉をつけるなら最大10回で速筋を鍛えるべし
筋肉をつける食事の基本はタンパク質とビタミンB6
「ヒートショックプロテイン入浴」で筋肉痛を防ぐ
筋肉痛は超回復のチャンス!でも過労には注意
■「サルコペニア肥満」おすすめ記事
筋トレと有酸素運動でサルコペニア肥満を予防
サルコペニアかをチェックする指わっかテスト
■「肥満」おすすめ記事
女性の体脂肪率「20%以下」が理想だった
その気になればすぐ!?内臓脂肪レベルの落とし方