大胸筋の鍛え方はプレス系よりもフライ系が効く
大胸筋は、胸板を形成する扇状の強力な筋肉です。大胸筋の役割は、肩関節を水平に内転させること。水平に横に伸ばした腕を前方に持ってくるときの主導筋です。専門用語では肩関節の水平内転となります。そんな大胸筋の鍛え方はプレス系よりもフライ系が効果的です。
大胸筋の鍛え方はプレス系が一般的
大胸筋は上腕と胸部をつないでいる筋肉ですが、胸部側は接続している場所で上部・中部・下部に分類可能。それぞれ鎖骨の内側とつながる鎖骨部、胸骨前面とつながる胸肋部、腹直筋とつながる腹部に分かれます。
ちなみに大胸筋上部は脇に下ろした腕を前方に上げるときにも作用。走るときに前方に腕を振る動きなどです。大胸筋下部は脇に下ろした腕を体前面に振るときにも作用。ゴルフスイングの後ろの腕の動きになります。
そんな大胸筋の鍛え方は、腕立て伏せやベンチプレスなどのプレス系が一般的です。しかし、大胸筋は肩関節の水平内転の主導筋。前に押し出す動きよりも、開いた腕を前方に動かす動きのほうが効果的です。
大胸筋の鍛え方はフライ系がオススメ
その意味で、大胸筋の鍛え方はプレス系よりもフライ系のほうがオススメ。チェストフライやダンベルフライといった筋トレ種目になります。
チェストフライは水平内転の動きに特化したマシントレーニング。開いた両腕を前方で閉じる動きです。最後まで負荷が抜けずに、大胸筋を集中的に鍛えることができます。
ベンチフライは文字どおり、ベンチに寝て行うフライ。ベンチに仰向けになって胸を張り、肩甲骨を寄せて両腕を真横に大きく開いた体勢からスタートします。肩甲骨を寄せたまま弧を描くように両腕を閉じて、左右のダンベルを肩の上まで持ってくる大胸筋の鍛え方です。
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