筋肥大を引き起こすためのストレス4つの要素
人間の体には、ストレスが加わるとそれに耐えられるように適応する能力が備わっています。筋肉も大きなストレスを繰り返し受けることで、そのストレスに適応して太く発達。これが筋肥大のメカニズムです。筋肥大を誘発するストレスの4つの要素を見ていきましょう。
筋肥大を誘発するストレス4つの要素
筋肥大を誘発するストレスには大きく4つの要素があり、それらが複合的に作用することで筋トレ効果が生まれます。筋肥大を起こすストレスの4つの要素を見ていきましょう。
1つめは強い筋力の発揮。筋肉が強い筋張力を発揮するとそれがストレスとなり、筋肥大を促すシグナルとなります。
筋肉には瞬発系の速筋と持久系の遅筋があり、速筋のほうが筋肥大しやすいもの。しかし、筋張力を発揮するときは遅筋から動員されるため、速筋にストレスを与えるには大きな負荷をかける必要があります。
筋肥大を誘発するホルモン分泌を促す
2つめは筋線維の微細な損傷。大きな負荷に対して筋肉が筋張力を発揮して収縮すると、筋肉には微細な損傷が生じます。この損傷も筋肥大を促すシグナルとなるのです。
3つめは無線組成代謝物の蓄積。筋肉が収縮すると、乳酸や一酸化窒素といった無酸素性のエネルギー供給に伴う、代謝物が体内に蓄積します。その蓄積がシグナルとなって、成長ホルモンやテストステロンなどの筋肥大を誘発するホルモンの分泌を促すのです。
4つめは筋肉の低酸素状態。筋肉に力を入れた緊張状態が続くと、筋肉への酸素供給が不足して、筋肉が低酸素状態になります。すると、酸素をエネルギーとする遅筋が動員されにくくなり、筋肥大しやすい速筋が優先的に動員されるのです。
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