骨格筋を鍛えるとなぜスピードアップするのか?
人間の体の筋肉は大きく分けて3種類あります。心臓を構成する心筋、内臓を構成する内臓筋、そして骨に付着して関節を動かす骨格筋の3つです。骨格筋を鍛えることには、筋力アップとスピードアップの効果があります。骨格筋を鍛えてスピードが向上する理由を見ていきましょう。
骨格筋は両端で腱へと移行する
人間の筋肉で、意識的に動かせる随意筋と呼ばれるのは骨格筋のみ。日常生活からスポーツまで、あらゆる動作は複数の骨格筋が連携して働くことで成り立っています。
骨格筋はひとつの細胞である筋線維が集合して構成されるもの。その細胞間を接着させる結合組織が筋膜でます。筋膜は骨格筋の内外を覆って、結合組織の間を細い血管や神経が通っています。
骨格筋はその両端で同じく結合組織である腱へと移行。基本的には骨へ付着しているのは腱になります。腱は弾性力を持つ硬いゴムのようなもの。ジャンプ力などバネをある動きに関わっています。
骨格筋を鍛えてスピードアップ
骨格筋は筋トレなどで鍛えることにより、その働きを強化することが可能。筋トレの主要な効果である筋力アップと筋肥大は、密接に連動しています。
原則として、筋力は筋肉の太さに比例。また、筋力アップの効果は単なるパワーアップに留まらず、スピードの向上にもつながります。
一般的に筋肉がつくとスピードダウンするイメージがありますが、それは間違い。筋力が向上することで、一定の負荷に対して以前よりすばやく動くことが可能になります。さらに、腱のバネ作用を上手に使う動作がさらなるスピードアップ効果をもたらすのです。
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