ローテーターカフは肩関節のインナーマッスル
ローテーターカフは肩関節のインナーマッスルに相当するもの。身体動作のときに働くアウターマッスルに対して、動作や作業をするときに安定した姿勢を保持してバランスを保つ役割を担っています。ローテーターカフの役割について詳しく見ていきましょう。
ローテーターカフが肩関節を安定
ローテーターカフは具体的には、肩甲骨から上腕骨上端に付着する4つの筋肉のこと。肩甲下筋・棘上筋・棘下筋・小円筋で構成されています。ローテーターカフを構成する4つの筋肉の割合は、肩甲下筋が40%、棘下筋が30%、棘上筋が20%、小円筋が10%です。
肩関節は人体でももっとも可動域が大きい一方で、上腕骨と肩甲骨の接合面には安定性が欠けています。このため、筋肉で被うことによって肩関節を補強しなければなりません。インナーマッスルであるローテーターカフが運動時の肩関節の安定を保ちます。
ただし、ローテーターカフは、頻繁に腕の稼動を繰り返すと磨耗によって炎症をおこすもの。また、加齢とともに老朽化して、いわゆる四十肩・五十肩の原因にもなるものです。
ローテーターカフを鍛える筋トレ
スポーツにおいては、野球の投球やラケットによるサーブ、水泳のクロール・バタフライ・背泳ぎの動作で障害が見られます。とくに肩の過度の動きや腕を水平より高く上げる動作の繰り返しで炎症がおこるのです。
基本的にアウターマッスルとインナーマッスルは対になっていることから、どちらか一方しか鍛えられていないとバランスが悪化。障害を誘引する可能性が高いのです。
野球投手や競泳選手がチューブを使って、腕を早いピッチで動かすトレーニングをするのを見たことがあるでしょう。それこそがインナーマッスルであるローテーターカフを鍛える筋トレ。障害を予防するためにインナーマッスルを鍛えているのです。
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