体脂肪率の理想はスポーツによって違っている
体脂肪率の理想はスポーツによって違っています。マラソンなどの長距離走では理想の体脂肪率は1ケタ台と低くなりますが、投てき系の種目では2ケタ台と高めです。そして意外にも、水泳選手の体脂肪率の理想は2ケタ台。その理由は、筋肉より脂肪のほうが浮力があるからです。
理想の体脂肪率を目指す競技選手
運動をするのに必要なエネルギー量は「体重×加速度」で表されます。体脂肪は筋肉に比べると比重が小さいので、同じ体積であれば筋肉より軽いのです。
このためパワーが要求される運動では、筋肉が少なく体脂肪が多い場合にはそれだけ、加速度すなわちスピードが必要になります。逆に筋肉が発達している固太りの人は、同じ加速であれば体脂肪の多い人と比べてパワーが出やすいということです。
体組成の面からいうと、体脂肪が多いということは相対的に筋肉が少ないことということ。すなわち、体脂肪率が高いと運動のための筋力などの運動の能力は低いことになります。このため、ほとんどの競技の選手は理想の体脂肪率を目指してトレーニングするわけです。
体脂肪率の理想が高い水泳選手
しかし、すべてのスポーツの理想の体脂肪率が必ずしも低いわけではありません。競技種目によって体脂肪率の理想は異なっていて、持久力が勝負の長距離走選手は体脂肪率7.5%と少ない一方で、一瞬の力によって勝負が決まるハンマー投げ選手などは体脂肪率が14.1%と高くなります。
しかし、マラソンのような長時間の競技でもエネルギーは体内に蓄積した体脂肪から大量に供給する必要があります。ある程度の体脂肪率は必要です。
また、水泳選手は意外に体脂肪率の理想が高くなります。というのも、脂肪組織は筋肉の比重より小さいため、浮力を得やすいということ。このため、水泳選手の体脂肪率は12.5%と、ほかの競技種目の中では高い部類なのです。
■「体脂肪率の理想」おすすめ記事
体脂肪率の理想は腹筋が割れる「10%以下」
体脂肪率の理想の測定タイミングが起床後の理由
■「体脂肪率」おすすめ記事
女性の体脂肪率「20%以下」が理想だった
シックスパックで大切なのは腹筋より体脂肪率
細マッチョの体脂肪率は15%以下を目指すべし
男性体脂肪率15%以下はインナーマッスルが鍵
体脂肪率を落とすと自然に腹筋は割れてくる!!
■「脂肪」おすすめ記事
内臓脂肪を減らす「スタンドアップパドルボード」
その気になればすぐ!?内臓脂肪レベルの落とし方
皮下脂肪を落とすだけで腹筋を割る方法とは?