筋トレ効果が筋肉に記憶されるメカニズムとは?
一念発起して筋トレを開始したものの仕事が忙しくなって断念…そんな苦い経験を持つ人は多いはず。しかし、その筋トレに意味がなかった若ではありません。筋トレの効果は、しっかりと筋肉に記憶されています。筋トレを再開すれば、筋肉が早く太い状態に戻るのです。
筋トレを止めると効果が消滅する理由
運動によって太くなった筋肉を維持するためには、定期的に負荷を与えることが必要です。筋肉は筋トレなどの運動によって負荷を与えられると、次に同じような負荷がかかるときに備えて、少しずつ太くなっていきます。これが、いわゆる超回復と呼ばれる筋トレ効果です。
そして、筋トレをして筋肉が太くなってきたら、週に1回の筋トレを行うことで筋肉は維持することができます。しかし、筋トレを止めると筋肉はどんどん落ちていって効果は消滅。最終的には筋トレを始める前の状態に戻ってしまうのです。
というのも、筋肉は使っていないあいだにも多くのエネルギーを消費します。そんなエネルギーをむやみに消費する筋肉を、私たちの体は必要以上に持つことをよしとしません。筋トレをしなくなると、体は付いた筋肉を必要ないものと判断。徐々に減らしていくのです。
筋トレ効果はしっかり記憶されている
このように、筋肉は貯蓄することはできません。しかし、筋肉は鍛えられて太くなったことは記憶。筋トレ効果はしっかり残っています。すなわち、筋トレで一度筋肉が太くなると、いったんトレーニングを中断して筋肉が落ちてしまっても、筋トレを再開すれば筋肉が早く太い状態に戻るのです。
これは筋肉が太くなる過程に秘密があります。筋肉が太くなるには2つのステップがあるのです。
筋トレを行って筋繊維に負荷がかかると、まず細胞の中の核の数が増えます。さらに負荷がかかると、次に筋線維自体が太くなるのです。このように、筋肉が太くなるのは「筋繊維の中の核が増える」のが第1段階、そして「筋繊維が太くなる」のが第2段階となります。
そして、筋トレを中断したとしても、第2段階の筋繊維は細くなってしまいますが、第1段階の核の数はなかなか減らないのです。このため筋トレを再開すると、筋繊維の中の核の数がすでに増えている状態のため、一から筋肉を鍛えるよりも早く元の状態に戻るのです。
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