乾燥肌対策に蒸しタオルで皮膚を温めると逆効果
乾燥肌対策として、いま注目されているのがタイトジャンクション。タイトジャンクションは皮膚の顆粒層で細胞をつないでいます。そして、皮膚温度が28度以下になるとその機能が低下。細胞間にすき間ができて水分が逃げてしまうのです。皮膚温度を下げない乾燥肌対策を紹介しましょう。
乾燥肌対策に温かいペットボトル
実際、冬場に屋外に出ると、皮膚温度はどれくらい下がるものでしょう? 屋外を想定した気温5度の部屋で実験してみました。すると、33度あった顔と手の温度は、5分後には顔が21度、手が18度。すぐに28度以下になってしまいました。
このため、外出時には皮膚温度を下げないためにマスクと手袋を付けることが有効です。マスクは保温と保湿のダブル効果が期待できます。
また、外出先での手軽な乾燥肌対策には温かいペットボトルが使えます。温かいペットボトルを首に当てるのです。首の表面に近い場所には太い動脈が通っています。ここを温めると血液も温められ、それが体中をめぐって全身の皮膚温度を上昇させてくれるのです。
乾燥肌対策にビニール蒸しタオル
室内での乾燥肌対策には「ビニール蒸しタオル」がおすすめです。蒸しタオルをビニールに入れて使用するのがポイントになります。というのも、皮膚を濡らすと水分が蒸発するときに、かえって角層の水分を奪ってしまうからです。
このため、蒸しタオルで直接皮膚を温めると、過乾燥になりやすくなります。打ち水効果で蒸発時に温度も奪ってしまうので、皮膚温度を下げることにもつながるのです。
だからこそ、蒸しタオルはビニールに包んで利用します。ビニール蒸しタオルは、水を絞ったタオルをビニールに入れて、口を閉じずにレンジでチンすればOK。乾燥肌対策のために効率的に皮膚温度を上げられます。
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