筋肉をつけると免疫力がアップする理由とは
筋肉をつけると免疫力がアップします。最新の研究では、筋肉の多い人は病気による死亡率が筋肉の少ない人の2分の1だとか。実際の医療の現場でも、筋肉をつけることを指導しているほどです。筋肉をつけると免疫力がアップするメカニズムを見ていきましょう。
筋肉をつけることを医師が指導
ある重い肺炎にかかった患者に、医師が指導した免疫力アップの方法がなんと筋肉をつけること。両脚に2kgずつの重りを付けて脚を上げ下げするように指導されたのでした。この指導で患者は見事に回復したといいます。
それでは、筋肉と免疫力にはどんな関係があるのでしょう? それは筋肉をつけると、肺炎に立ち向かうときのリンパ球が増えるからです。リンパ球とは、ウイルスや細菌と闘ってくれる免疫細胞の1つ。このリンパ球が増えることで免疫力がアップして、強い身体になっていくのです。
とはいえ、筋肉をつけるとリンパ球が増えるわけではありません。筋肉の中にたくさん含まれているアミノ酸である「グルタミン」が、そこでは大きな役割を果たします。
筋肉をつけると免疫力がアップ
風邪や肺炎になると、人間の体は筋肉を分解する仕組み。そして筋肉を分解したときに出てくるのがグルタミンです。グルタミンにはリンパ球を活性化させる働きがあります。結果的に、リンパ球の数を増やしてくれるのです。
筋肉をつけると病気のときにグルタミンが供給され、リンパ球が増えることになります。これが筋肉をつけると免疫力がアップするメカニズムです。
このほか、筋肉をつけることはいいことづくめ。たとえば、筋肉の量が多いと糖を取り込みやすくなります。これは糖尿病になりにくい体質といえるでしょう。
最近では、筋肉からホルモンが分泌されているといわれています。そのホルモンのおかげで動脈硬化になりにくい…という研究も出てきているのです。
■「筋肉をつける」おすすめ記事
免疫力を高める方法は筋肉をつけるのが一番!
筋肉をつけるなら「脂肪」も摂らなきゃダメ
筋肉をつけるなら最大10回で速筋を鍛えるべし
筋肉をつける食事の基本はタンパク質とビタミンB6
筋肉をつける食事「マグロ赤身」でBCAA補給
筋肉をつける筋トレ後30分以内の牛乳200cc
■「筋肉」おすすめ記事
室伏広治の身体能力は速筋エリート一家だから
筋トレと有酸素運動で鍛える筋肉の種類が違う
「ヒートショックプロテイン入浴」で筋肉痛を防ぐ
筋肉痛は超回復のチャンス!でも過労には注意