マグネシウム不足でふくらはぎがつるメカニズム
ふくらはぎがつるとは、ふくらはぎの筋肉である腓腹筋の痙攣した状態のこと。筋肉を酷使すると痙攣しやすくなるので、運動中にふくらはぎがつるのは理解できます。しかし、運動したわけでもないのにふくらはぎがつるのは体の異常の現れ。体がマグネシウム不足に陥っているのでした。
マグネシウム不足が原因の8割がた
ふくらはぎがつる原因の8割がたはマグネシウム不足です。本来、筋肉はスムーズに収縮と弛緩を繰り返しています。じつはその働きには、カルシウムが大きく関係しているのです。
筋肉細胞には、筋小胞体という器官があり、カルシウムが蓄えられています。筋小胞体からカルシウムが放出されて、筋肉のタンパク質にくっ付くと筋肉が収縮。逆に筋肉のタンパク質からカルシウムが離れると、筋肉が弛緩する仕組みです。
このときカルシウムは、細胞内のミトコンドリアで作られる「アデノシン三リン酸」からエネルギーを得ています。ところが、筋肉を酷使するとアデノシン三リン酸が消費されて不足して筋小胞体へのカルシウムの取り込みがストップ。運動中にふくらはぎがつるのはこのためです。
マグネシウム不足でふくらはぎがつる
じつは、アデノシン三リン酸の産出にマグネシウムが欠かせません。マグネシウムが不足すると、アデノシン三リン酸が不足。運動したわけでもないのに筋肉が収縮したままになって、ふくらはぎがつる原因になるのです。
ちなみに、筋肉の収縮と弛緩に関与する筋小胞体のカルシウムは、大量に保存されている骨から自動的に補充されます。このため、カルシウムが不足することはほとんどありません。
なお、ふくらはぎがつる原因として脱水症状や体の冷えが挙げられることがあります。しかし、脱水も冷えもふくらはぎがつる引き金にしか過ぎません。マグネシウム不足こそが、ふくらはぎがつる原因なのです。
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