股関節の筋肉が衰えてしまうと寿命が短くなる
ふだんの生活の中でほとんど使われることがないのが股関節。股関節には太い筋肉が集まっていますが、それらの筋肉もどんどん衰えていきます。そして、股関節の筋肉が衰えてしまうと寿命が短くなるのです。股関節の筋肉が衰えるとなぜ寿命が短くなるのか、詳しく見ていきましょう。
股関節の筋肉がどんどん小さくなる
運動するときには、ほかの関節よりも股関節が重要です。股関節は両足の付け根部分にある関節のこと。そのまわりには、体の中でもとくに太い筋肉が集まっており、かつ「立つ・歩く・上る・下る」などさまざまな動作の要となります。
股関節は普通の生活をしているとほとんど使われません。すると股関節まわりの筋肉がどんどん小さくなっていきます。とくに現代人は股関節を十分に動かせていないために、まわりの筋肉も衰え気味です。
気づかないうちに股関節の筋肉が衰えてしまうと、自然と歩幅が狭くなり、歩く速度も遅くなってしまいます。東京都健康長寿医療センター研究所のデータによれば、歩く速度が遅い人は歩く速度が速い人に比べて、寿命が短い人が多いという結果も出ているのです。
股関節の筋肉を使えるようにする
そこで実践したいのが、股関節の筋肉をほぐす体操。股関節の筋肉が活性化すれば、自然と歩幅も広がって若返るというわけです。さっそく、タオルを使って簡単にできる股関節の筋肉ほぐし体操のやり方を見てましょう。
まず机の前の床にタオルを広げて、その両端に足をのせます。ここで少し前にかがんで体重をテーブルにのせてください。こうすればタオルの幅より足が広がらないため、転倒を防止することができます。
そのまま両足を閉じたり開いたりするだけで、股関節の筋肉の運動になるのです。さらに、この体勢で両足を同時にひねるのも効果的。日常生活にない動きなので、非常に効果的なのです。それぞれ1日10往復ずつ行うようにしましょう。
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