パンプアップは筋肉が太くなったわけではない
筋トレ直後に筋肉が張って、一時的にマッチョになった気になったことはありませんか? これはパンプアップと呼ばれる現象ですが、残念ながらマッチョになったわけではありません。筋肉が血液と水分によって膨れているだけ。いずれ筋肉は元の大きさに戻るのでした。
パンプアップのメカニズム
パンプアップとは、筋トレ直後に筋肉が一時的に張って大きくなること。ただし、筋肉そのものが太くなっているわけではありません。
ここで筋トレ直後の筋肉の中で、何がおこっているのかを見ていきましょう。過酷な運動をした場合、筋肉の中には乳酸菌や水素イオン、アデノシンなどの代謝産物が発生して蓄積するため、一時的に浸透圧が上がります。
そこで、一定の浸透圧を維持するために血管が拡張。血液が増えるとともに筋肉に水分が入り込んできます。これがパンプアップのメカニズムです。
パンプアップが超回復を誘発
つまり、筋トレ直後にパンプアップして筋肉がパンパンに張るのは、筋肉が血液と水分によって膨れているため。代謝産物が血液によって流れされてしまえば、筋肉は元の大きさに戻ります。
とはいえ、一時的なパンプアップが筋力アップにつながらないわけではありません。筋トレで発生した乳酸などの代謝産物が蓄積することは、実質的な筋肥大を誘発するストレスになることがわかっています。
すなわち、パンプアップ自体は一時的な膨張で筋肉が太くなることとは関係のないこと。しかし、それがきっかけとなって超回復などがおこり筋肉を太くすることにはつながるのでした。
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