加圧トレーニング効果を器具なしで得る方法とは
いまやすっかり一般的になった加圧トレーニング。軽い負荷でも大きな負荷をかけたのと同じ効果を得ることができるのがメリットです。そんな加圧トレーニングと同じ効果を器具なしで得られる方法があります。それが筋肉をねじる動きで血管を圧迫する回転トレーニングです。
加圧トレーニング効果の秘密
加圧トレーニングは腕や脚の付け根を専用ベルトで占め、圧力を加えた上で行うトレーニング法。ポイントは、運動中の血流にあります。
加圧トレーニングは一時的に血流を制限するため、瞬間的に大きな力を発揮する速筋をメインに鍛えることが可能。加えて、血流が制限されているために大量の乳酸が溜まるため、筋肉を作る作用を持つ成長ホルモンの分泌を促進するのです。
これが加圧トレーニングで、軽い負荷でも大きな負荷と同じ効果が得られる秘密。じつはこれと同じ効果を、器具なしで実現できるのが回転トレーニング。筋肉を回転させる運動では、加圧トレーニングと同様のことがもう少し自然な形でおこります。
加圧トレーニングと同じ効果
筋肉は筋束が束になった構成されています。筋束のなかには筋原線維があって、この筋原線維を鍛えることで筋肉は肥大するのです。ここで筋肉に血液を運ぶ血管は筋束に沿って通っています。回転トレーニングを行うと筋肉はねじる方向に力が働くため、血管が圧迫されて一時的にうっ血するのです。
このうっ血が血流を制限して、トレーニングではおもに速筋が稼動。血管の圧迫が解ければ血液が流れ込み、加圧トレーニングと同じように成長ホルモンを分泌させる効果があります。
このように回転トレーニングの最中は血液の停滞とリリースが繰り返されるため、加圧トレーニングと同じように筋肉効果に大きな効果を上げられるというわけ。しかも適度な圧迫なので、血管を傷つけることもありません。
回転トレーニングの実際のやり方は、腹筋運動のクランチなら体をおこした状態で上半身を回転させるというもの。レッグレイズであれば、上げた脚を円を描くように回転させればよいのです。
■「加圧トレーニング効果」おすすめ記事
レッグレイズで加圧トレーニング効果を得る方法
体幹を鍛えるなら回転クランチで加圧効果を出す
加圧トレーニングの効果で筋肥大するメカニズム
スロトレには加圧トレーニングと同じ効果がある