筋肉をつけるなら「脂肪」も摂らなきゃダメ
筋肉をつけるならタンパク質をたくさん摂って、脂肪はできるだけ避ける…そう思っている人は多いでしょう。たしかに筋肉の材料となるのはタンパク質ですが、極端に脂肪を抜くことは筋肉をつけることに悪影響を及ぼします。筋肉をつけるなら脂肪を有効活用しましょう。
筋肉をつけるには脂肪が不可欠
筋肉をつけるためにタンパク質の重要性が注目されるあまり、脂肪を筋肉の大敵と思いがち。しかし、それは間違いです。極端に脂肪を摂らないことは、筋肉の肥大に悪影響を及ぼします。
脂肪は体内でいくつかのホルモンの材料にもなるもの。そして、そのなかに筋肉作りを促進する男性ホルモンがあるのです。脂肪が不足すると男性ホルモンの合成が不十分に…。せっかくタンパク質を十分に摂って筋トレしても、筋肉が作られにくくなってしまうのです。
また、脂肪は全身を構成する細胞膜の材料などにもなります。このため、極端に脂肪を避けた食事をすると、うまく新しい細胞を作ることができません。とくに脂肪の占める割合の多い神経細胞が打撃を受けます。筋トレのベースとなる体調やコンディションを崩すことになるのです。
脂肪は筋肉をつける強い味方になる
そもそも体脂肪の増減は、食事で摂る脂肪の割合はあまり関係しません。摂取エネルギーと消費エネルギーの収支次第です。
どんなに脂肪をたくさん摂ったとしても、エネルギー収支がマイナスなら、不足分を補うために体脂肪は減少します。逆にまったく脂肪を摂っていなくても、エネルギー収支がプラスならプラス分が体脂肪として蓄積されてしまうのです。
すでに体脂肪率が25%以上の人であれば、エネルギー収支をマイナスにすることが最優先。食事の脂肪の量をかなり減らしても、体内で脂肪が不足することがないので問題ありません。
しかし、痩せ型の人が脂肪を抜いてしまうとエネルギー収支がプラスになりにくく、いくら筋トレしても筋肉がつきません。タンパク質が必要なものはもちろんですが、脂肪は筋肉をつける強い味方になります。タンパク質に比べて、脂肪は2倍以上のエネルギーを持っているからです。
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