朝食抜きは筋肉のタンパク質分解を進めてしまう
朝食抜きやダイエットの食事制限は、せっかく筋トレしても筋肉がつきにくくなります。筋肉のタンパク質分解が進んでしまうからです。とくに朝食抜きは、15~16時間もタンパク質分解がダラダラと進んでしまいます。筋トレで筋肉をつけたいなら朝食抜きは避けるべきでしょう。
タンパク質分解のサインが空腹感
タンパク質は体内ではアミノ酸としてやり取りされています。食事から摂ったアミノ酸や筋肉から分解されたアミノ酸などは、血液や細胞を満たす間質液などに遊離アミノ酸として存在。これがアミノ酸プールです。
タンパク質が足りなくなってプールされたアミノ酸濃度が低くなると、濃度を保つために筋肉のタンパク質が分解されやすくなります。そのサインとなるのが空腹感です。
空腹を感じたときには筋肉のタンパク質がふだん以上にアミノ酸に分解されてアミノ酸プールへ移行。そののち、肝臓でエネルギーとして消費されてしまうのです。
朝食抜きだと筋トレ効果が台なし
このため、筋肉のタンパク質分解を抑えるには、アミノ酸プールの濃度を一定範囲内に保つ必要があります。それには、5~6時間おきに3食しっかり食べて、タンパク質を定期的に摂取することが有効です。
とくに寝ている間はタンパク質が体内に入ってこないので、筋肉のタンパク質分解が優位な状態。通常は朝食を食べると分解が合成に転じるところです。
ところが、朝食抜きだとランチまで15~16時間もダラダラとタンパク質分解が進むことになります。これではせっかくの筋トレ効果が台なし。筋トレで筋肉をつけたいなら、朝食抜きはおすすめできません。
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