疲れを取るなら安静より体を動かすほうが効く
昔より日常で体を使う機会が激減したいまの時代でも、肩が張ったり腰が重かったりという悩みを持つ人も少なくありません。じつは同じ疲労でも、昔といまでは質が違います。このため疲れを取るにも安静にするだけでは効果ナシ疲れを取るならむしろ、体を動かすほうが効くのでした。
動的疲労の疲れを取るなら安静が有効
じつは同じ疲労でも、昔といまでは質が異なります。高度経済成長期以前の疲労は、体を動かすことで筋肉のエネルギー源が減ったり、筋肉に疲労物質が溜まったりしておこる疲労でした。いわば動的疲労ともいうべきものです。
一方の現代の疲労は、座ったままや立ったままといった同じ姿勢を長時間キープし続けることが原因でおこるもの。その結果、血管が筋肉に圧迫されて血行が悪くなり、疲労物質が溜まるなどしておこります。静的疲労といえるでしょう。
動的疲労の疲れを取るには、横になって体を休めたり入浴したりするのが効果的。体を動かさずに安静にする消極的休養が有効です。体をオンからオフの状態に切り替えて、疲労した筋肉の回復や傷ついた神経の修復を促進します。
静的疲労の疲れを取るなら積極的休養
しかし、静的疲労の疲れを取る場合、消極的休養に加えて体を軽く動かしてあげることが大切。積極的休養と呼ばれるものです。ストレッチなどで体を軽く動かすと、筋肉の緊張がやわらいで血行が促進され、疲労の回復が促進されます。
このため、疲れを取るならまず消極的休養でひと休み。その跡で積極的休養をとるようにするのです。
すると徐々に血行がよくなり、肩の張りや腰の重さ、足のだるさなどが動くことで解消されます。積極的休養で、安静にするだけでは取れなかった疲れが見事に取ることができるのです。
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