ぎっくり腰の対処法はたった2つのストレッチ
ぎっくり腰は数日寝込んでしまうものから、ギリギリ生活できるものまでレベルはさまざま。横になっていても楽にならないぎっくり腰は、いずれにしても早期に対処して治したいものです。じつはぎっくり腰の対処法は、たった2つのストレッチで十分。これで痛みの原因と結果を治せます。
ぎっくり腰の対処法は仙腸関節まわり
ぎっくり腰の原因は、仙腸関節の機能不全です。仙腸関節とは背骨の末端である仙骨と、骨盤を形づくる腸骨とをつなぐ関節。背骨と骨盤をつなぐのが仙腸関節です。いわば上半身と下半身をつなぐ役割を果たしています。
このため、仙腸関節は人間の動作にとっては非常に重要なパーツ。上半身を前傾させていくと、仙腸関節は角度によって前や後ろに傾く複雑な動きをすることで、上半身と下半身の衝撃を吸収しているのです。
この仙腸関節が、なんらかの衝撃などで機能不全になると、それまで吸収していた衝撃を付近の筋肉や靭帯が受け止めることになります。衝撃を受け止めきれない筋肉や靭帯が悲鳴を上げるのがぎっくり腰というわけ。原因がわかればぎっくり腰の対処法はおのずと仙腸関節まわりと決まってきます。
ぎっくり腰で対処すべきストレッチ
ぎっくり腰で対処すべきは2つ。原因となった仙腸関節の機能不全そのものの改善、そしてその結果おきている筋肉や靭帯の痛みの解消です。ぎっくり腰の原因と結果それぞれに対処しなければなりません。
まずは結果としておきている痛みの解消するストレッチです。仙腸関節まわりの筋肉をストレッチすることになります。仰向けになって両ひざを抱えて腰の背面を伸ばすストレッチが1つ。もう1つは足を下ろしてひざを曲げた状態で、足を左右に倒すストレッチです。
続いて、原因となっている仙腸関節の機能不全を改善するストレッチも行いましょう。仰向けで両ひざを抱えたら、左右交互に体に引き付けます。20回ほど引き付けたら、片足を斜め前方に伸ばして10秒キープ。そのままなるべく遠くに足を下ろします。反対側も同様に行ってください。
さらに壁などに向かって立ったら、息を吸いながらひざを前に90度まで上げたら、そのまま外側に開きます。息を吐きながら、ゆっきりひざを前方に戻したのち、足を下ろしたら終了です。左右交互に5回ずつ行いましょう。
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