筋肉量を測定するステッピングテストのやり方
筋肉量の加齢変化を見ると、下半身は上半身の速度は3倍。なかでも、太ももの筋肉量は20代をピークに、1年で1%ずつ減ってしまいます。その結果、ちょっとした段差につまづいて足を骨折。寝たきりになる高齢者が後を絶ちません。そこで、簡単に筋肉量をチェックする方法を紹介しましょう。
筋肉量は敏捷性チェックでわかる
筋肉は細い線維の束でできていて、すばやい動きなど瞬発力に強い速筋と、持久力に必要な遅筋の2種類に分けられます。とくに筋肉量が減りやすいのが速筋です。自転車が来たときにとっさに避けられないなど、敏捷性が落ちやすくなります。
この敏捷性をチェックすれば、自分の筋肉量を知ることができます。そこで、家でもできる敏捷性のチェック方法を紹介しましょう。座りながらたった20秒でできるステッピングテストです。
まず座り方ですが、背中は背もたれにつけずまっすぐに保ったまま。ひざは直角に曲げます。手は椅子の座面を軽く握るようにしてください。
筋肉量の減少で足がもつれる
ここで足元に30cm間隔の2本の線をひきます。この線を両足揃って踏み出して、それから元の位置に戻すのです。1往復で1回と数えます。これを20秒間で何回できるかの敏捷性をチェックすることで、筋肉年齢を測ることができるのです。
各年代に該当する標準的な筋肉量の回数は次のとおりです。20代以下なら42回以上、30代が40~41回、40代が38~39回、50代が35~37回、60代が31~34回、そして70代以上が30回以下です。
実際にステッピングテストをやってみると、年齢をとっている人ほど足がもつれるような動きが目立ちます。これこそが筋肉量の減少の現れなのでした。
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