腸内環境を改善する黄金比「2:1:7」とは?
「がん予防・美肌効果・ダイエット」これらに共通するキーワードが「腸内環境」です。腸をよい状態に保つことは健康と美容の基本といえます。そんな腸内環境を改善する黄金比が「2:1:7」です。健康に保つための腸内環境を改善する黄金比について詳しく見ていきましょう。
腸内環境は腸内細菌のバランスで改善
腸内環境とはお腹の中の状態のこと。消化・吸収・排便が正しく行われればよい状態、便秘や下痢は悪い状態といえます。それでは、腸内環境は何によって改善するのでしょうか?
腸内環境は腸内細菌のバランスで改善します。腸内細菌とは、おもに大腸に存在する菌のこと。その数およそ1千兆個といわれています。腸内細菌は大きく分けて3種類。善玉菌と悪玉菌と日和見菌です。その割合は「2:1:7」がよいとわれています。これが腸内環境を改善する黄金比です。
善玉菌とは、消化吸収の促進や免疫力アップ、有害物質の解毒、そして悪玉菌の増殖の抑制など、体によい作用を持つ菌です。数が多いとその効果は高まります。よく知られているビフィズス菌は善玉菌の代表格です。
腸内環境の改善には黄金比が大切
一方の悪玉菌は、腸内を腐敗させる有害な物質を作るなど、人体に悪影響を及ぼす菌。有名なのは大腸菌です。多くなると免疫機能を低下させたり腸壁を傷つけたりして、がんなどの病気を引き起こします。
そして日和見菌は、よい働きも悪い働きもする菌。善玉菌が優勢であればよい働きをし、悪玉菌が優勢であれば悪い働きをします。つまり、善玉菌が多ければ悪玉菌の作用を抑えて体を健康に保つというわけです。
ここで腸内細菌の総数は変わらないので、善玉菌を増やすには悪玉菌を減らすことが必須。悪玉菌が増える食生活は肉食中心と野菜や繊維質をあまり食べないというもの。善玉菌が増える食べ物は、ヨーグルトや納豆、ぬか漬け、味噌などの発酵食品です。
とはいえ、悪玉菌がなければよいわけではありません。悪玉菌とされる大腸菌は、体の中に有害な物質が入ってくるとそれを攻撃してくれることもあります。このため腸内環境の改善には、腸内細菌の黄金比が大切なのです。
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