みかんの栄養は「房ごと」食べないと効果がない
みかんは皮をむいて食べるのが普通ですが、内側の房の袋やスジを取るかは人それぞれです。しかし、みかんの栄養を考えたときには、袋やスジを「房ごと」食べないと効果がありません。じつはこれ、オレンジやグレープフルーツなど、柑橘類全般にいえることなのでした。
みかんの栄養は内側の白い部分にある
みかんやオレンジ、レモン、グレープフルーツなどの柑橘類の仲間に豊富に含まれているのが、ペクチンをはじめとする水溶性食物繊維。ペクチンは腸のなかで水分を調整。するりとした便を形作るのに役立ちます。
また、柑橘類には不溶性食物繊維もバランスよく含まれているもの。腸のぜん動運動を活発にして便意を促進します。すなわち、便秘にも下痢にも穏やかな整腸作用に効果を発揮するのが柑橘類の特徴です。
ただし、柑橘類で食物繊維が多く含まれているのは、じつは内側の白い部分やスジ、房の袋など。このため、みかんの栄養はスジのついた房ごと食べないと効果がありません。
みかんの栄養は房ごとじゃないと半減
柑橘類の房に付いている白いスジの栄養は、便秘や下痢の整腸作用だけでなく、さまざまな健康効果があることがわかってきました。
ヘスペリジンは毛細血管を丈夫にして、血圧上昇を抑制し、血中中性脂肪の分解作用を及ぼすもの。βクリプトキサンチンは強い発ガン抑制効果があります。
柑橘類の中でも、これらの有効成分が多く含まれているのが日本特産の温州みかん。しかも、そのほとんどが白いスジの部分にあるのです。このため、みかんの栄養は白いスジや袋などを「房ごと」食べないと効果半減なのでした。
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