サッカーのシュートは腸腰筋の強化が重要だった
サッカーのシュートはひざ関節を伸ばす運動と思われがち。しかし実際には、ひざの貢献はほぼ皆無です。股関節による出力が主体になります。振り上げた足を前方に股関節から屈曲させる動作が、サッカーのシュート力の源なのです。そして、その動作の主働筋こそが腸腰筋なのでした。
サッカーのシュートは股関節の屈曲
サッカーのシュートは蹴り足の股関節の屈曲が主体です。股関節の屈曲の主働筋となるのは腸腰筋。すなわち、サッカーのシュートには腸腰筋の強化が重要なのです。
実際にサッカーのシュートでどのように腸腰筋が働いているのかを詳しく見ていきましょう。まずは助走から軸足を接地する前後に、蹴り足は大きく後ろに振られます。このとき骨盤は蹴り足側に外転した状態です。
じつはこの接地タイミングが、足を前方に振り出す股関節屈曲パワーと内転パワーのピーク。シュート動作に入って、振り上げた蹴り足が前に動き、股関節が屈曲と内転を始めると、パワーはすでに減少し始めています。パワーと速度がずれた状態です。
サッカーのシュートは腸腰筋の強化
シュート動作の中盤でひざ関節が伸び始めるころには、股関節の屈曲は減少します。そして、ひざは急激に伸展して、高速で動く足先がボールと衝突するというわけです。
事前に加速していたひざ下は、慣性で投げ出されて受動的にひざが伸びます。じつはこの時点でひざ関節を伸ばす大腿四頭筋はほとんど貢献していません。
すなわち、サッカーのシュート力アップにひざを伸ばす大腿四頭筋を鍛えても、あまり効果がないというわけ。必要なのは、股関節を屈曲させる腸腰筋の強化なのでした。
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