ストレッチの効果でいうと朝イチは最悪の時間帯
さわやかな朝にストレッチ…とても効果があるそうな響きです。しかし、寝起きのストレッチは柔軟性を高めるという意味では効果的ではありません。ストレッチの効果は筋肉がリラックスしているときこそ発揮されますが、気温や体温が低いと緊張・収縮して効果が発揮されないのです。
ストレッチの効果がもっとも低い
起きている時間の中で、もっとも体温が低いのが寝起きのタイミング。その意味で、朝はストレッチの効果がもっとも低い時間帯といえます。その理由を詳しく見ていきましょう。
筋肉は筋線維という細長い細胞の束で構成されているもの。この線維の間にはコラーゲンが混ざっています。筋肉を包む膜を作っているのもコラーゲンです。
そして、柔軟性の良し悪しは筋線維そのものの変化よりも、このコラーゲンの状態が大きく影響します。そして、筋肉の温度が高くなるとコラーゲンも温まり、ゲル化という柔らかい状態に変化。弱い力でもスッと伸びやすくなるのです。このため、体温の低い朝はストレッチ効果が低くなります。
ストレッチ効果が低いもう1つ理由
朝はストレッチ効果が低いもう1つ理由が筋肉の熱発生です。筋肉は外気温の変化に敏感に反応して、発生する熱量を調整しています。外気温が高いときは筋肉は脱力して熱の発生量を抑え、逆に外気温が低いときは体温が下がらないよう筋肉が緊張して熱の発生量を増やすのです。
このため、体温と同じ温度の空気に包まれた布団から出ると、体は寒さを感じて体温を上げようと筋肉を緊張させます。筋肉が緊張しているということは、すなわちストレッチ効果が低いということです。
ストレッチの効果を高めるなら、そのタイミングは朝イチではなく、体温の高い日中に行うのが正しい選択。とはいえ、朝イチのストレッチが無意味ということではありません。やらないよりは確実に柔軟性は高まります。
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