姿勢を良くするなら柔軟性を高めることが大切
姿勢を良くするなら柔軟性を高めることが大切です。それはテントを張ることを例にするとよくわかります。テントの骨組みを支えるロープは筋肉のようなもの。直立しても安定するだけの筋力が必要なだけでなく、長さが同じになるようなバランスのよい筋肉の柔軟性が求められます。
姿勢を良くするには筋力が必要
骨組みとシートで組み立てられるテントをしっかりと真っ直ぐに張ろうとするなら、まずすべてのロープがしっかりした丈夫なものでなければなりません。細い紐では少し風が吹いただけでぐらついて壊れてしまいます。
そしてもう1つ、すべてのロープが同じ長さでなければなりません。1本だけ短ければそちらに傾いて歪んでしまい、不安定で倒れやすくなるでしょう。
人間の体もテントと同じような構造です。骨組みすなわち骨だけでは直立することはできません。ロープのような筋肉の支えが必要になります。
真っ直ぐ姿勢を良くするとき、ロープの太さに相当する筋力。グラグラだった赤ちゃんの頭が、生後2か月ほどで首の筋肉がしっかりしてきて、首が据わるように筋力がついてくることで、人間の体は安定するのです。
姿勢を良くするなら柔軟性を高める
そして、ロープの長さにあたるのが柔軟性です。人間の体は前後、あるいは左右の筋肉の柔軟性がアンバランスだと、固い筋肉のほうに体が傾いて歪んでしまいます。
悪い姿勢の代表格が猫背。この姿勢ではお腹にある腹直筋、胸にある大胸筋などが縮んだ状態が続くことになります。
猫背が長期間にわたると、その結果どんどん腹直筋や大胸筋の柔軟性が失われていきます。本人が背すじを真っ直ぐに伸ばしているつもりでも、短いロープのように固くなった腹直筋や大胸筋が背骨を前方に傾けてしまうというわけ。すなわち、姿勢を良くするなら柔軟性を高めることが大切なのです。
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