菱形筋を鍛えると肩甲骨が寄って猫背が解消する
デスクワークなどで前傾姿勢をとり続けていると、肩が前に出てくることによって猫背になりがち。肩が前に出る猫背は、肩甲骨が密接に関係します。そして、その肩甲骨を前に出ないように背骨につなぎ止めているのが菱形筋です。このため、菱形筋を鍛えれば猫背はおのずと解消します。
菱形筋はひし形のインナーマッスル
肩甲骨はほかの骨とはつながらずに、宙に浮いたような状態。背中が丸くなると、肩甲骨は背骨から離れて外側に開きます。本来、肩甲骨の内側は背骨から5cmほどの場所に位置するもの。猫背になるとこれが離れてしまいます。
肩甲骨の内側と背骨の距離が離れてしまうということは、肩甲骨と背骨をつなぐ筋肉が弱っているということ。肩甲骨と背骨をつないでいるのは菱形筋という筋肉です。
菱形筋は、体の表面から手で触れることができないインナーマッスル。その名のとおり、ひし形をしています。
菱形筋を鍛えれば猫背が解消する
菱形筋は鉄棒にぶら下がって懸垂運動をするとときなどによく使われる筋肉。菱形筋が力を失うにつれて、肩甲骨の内側と背骨をつなぎ止めるのが難しくなり、肩甲骨は外側へと開いてしまうのです。
このとき、菱形筋は必要以上に伸ばされた緊張状態が続いています。肩甲骨のあたりにハリを感じる人は、肩甲骨が外側に開いてしまっているサイン。肩のハリは、菱形筋が悲鳴を上げている状態にほかなりません。
逆にいえば、菱形筋を鍛えれば肩甲骨が内側へとよっていくということ。肩甲骨が内側によると背中は丸まった状態を維持しにくくなります。するとおのずと、猫背も解消されていくのです。
■「菱形筋」おすすめ記事
菱形筋の筋トレでしつこい背中の肩こりが解消
菱形筋マッサージで肩甲骨の内側の痛みが解消
菱形筋による肩こりが解消する「腕ブラ」とは?
菱形筋ストレッチをさらに効果的にするPNF
■「肩甲骨」おすすめ記事
肩甲骨ダイエットの秘密は褐色脂肪細胞の活性化
上半身の筋トレでは肩甲骨のスライドを意識する