臭玉(においだま)が細菌の死骸で口臭の原因
ある日ポロリと口から出て、潰すと悪臭を放つ白い粒「臭玉(においだま)」は口臭の原因でもあります。じつは臭玉は細菌の死骸の塊。本来は細菌を撃退する扁桃が細菌の巣になってしまっています。細菌の死骸の塊だけに、口臭の原因にならないわけがありません。
臭玉は扁桃の表面にできるもの
のどになんとなくイガイガすると思っていたら、急にポロリと出てくる白い米粒のような塊が「臭玉」です。指先で潰して臭いでみたら、おそろしく臭かったという経験をした人は多いでしょう。
この臭玉は、医学的には「膿栓」と呼ばれるものです。顕微鏡などで拡大して見てみると、なんと細菌の死骸の塊。臭玉はのどにある扁桃の表面のでこぼこにできるものです。
細菌の死骸が集まって臭玉ができるということは、扁桃付近は細菌の巣になっています。常に細菌の死骸が口の中で発生しているわけですから、口臭の原因となってしまうのです。
臭玉を吸引して取り除く治療
そもそも扁桃は感染を防ぐ役割を果たす部位。以前は扁桃腺と呼ばれていた部位です。しかし、疲労のために体の免疫力が弱ると、細菌の巣となってしまうのです。
免疫力が弱っているかのバロメータとなるのが臭玉。臭玉ができるということは、すなわち扁桃が細菌の巣になっているということ。同時に口臭の原因となっているかもしれません。
ちなみに、臭玉が月に3~4回出ることが3か月以上続く場合は、すでに立派な病気。慢性扁桃炎と診断されるはずです。治療には炎症を抑える薬の服用があるほか、臭玉を吸引して取り除くこともできます。
■「臭玉」おすすめ記事
臭玉(においだま)は細菌の死骸だからクサイ
掌蹠膿疱症の原因は潰すと悪臭を放つ臭玉だった
腎臓病の原因が臭玉?慢性扁桃炎を見逃さない
臭玉の原因は口呼吸!口輪筋トレーニングで治す
臭い玉の画像を拡大すると見えてくるものとは?