頭が良くなる方法は「運動すること」だった!
運動ばかりしているとバカになる…というのは大間違い。じつは頭が良くなる方法とは、運動することだったのです。たしかに、部活三昧だった高校生が現役で有名私大に合格したという話は聞いたことがあるでしょう。なぜ運動することが頭が良くなる方法なのか見ていきます。
運動でどれだけ頭が良くなるか比較
私たちが運動をしているとき、脳の中では筋肉や関節を動かすための指令が盛んに出ています。たとえばウォーキングでも、周りの景色や地面のコンディションは常に変化するもの。それに対応するために脳は活発に活動して、私たちの体をコントロールしているのです。
つまり体を使って運動することは、脳を活性化させることでもあります。実際、運動と脳の活性化についてはさまざまな研究が行われてきました。
アメリカの研究グループは、マウスの運動と学習効果の関係を調べた実験を行っています。同じ条件で育てたマウスを5日間、毎日運動させたグループと狭いカゴで過ごさせたグループとに分類。経過日数と迷路のクリア時間を調べることによって、どれだけ頭が良くなるかを比較しました。
頭が良くなる方法は運動すること
すると、1日目はどちらのグループも50秒程度と同じクリア時間だったものが、日を追うごとに時間を短縮。カゴのグループも5日目には20秒ほどまでクリア時間を縮めました。一方の運動していたグループは、その半分以下の10秒弱でクリアできるようになっていたのです。
このように体を活発に動かして運動することは、マウスの脳の機能を高めることが証明されています。これが人間にも当てはまるのではと考えられているわけです。また、ラットによる別の実験では、運動によって脳の中の短期記憶を司る海馬の神経細胞が増殖することもわかっています。
人間の場合、運動によって脳の神経細胞が増えるかどうかまではなかなか調べられません。しかし、高齢者のうつ病になる危険度がウォーキングによって低下するなど、運動によって脳が活性化することは実証されています。このように、頭が良くなる方法とは運動することといって間違いないのです。
頭が良くなる方法のメカニズム
頭が良くなる方法として、ウォーキングが効果的であることを証明した研究もあります。ハーバード大学では、マウスに持続的な運動をさせてみたところ、筋肉から「イリシン」という物質が出てくるのを見つけたのです。
イリシンは脳に入ると「BDNF」という神経栄養因子を分泌。脳を守ったり成長させるような活性化を促すことがわかりました。これがウォーキングのような運動が脳を活性化させるメカニズムです。
ここでマウスのイリシンは人間ものとまったく同じ構造。このため、人間もウォーキングのような持続的な運動をすることで、学習と記憶に関わる脳機能が活性化。すなわち、ウォーキングが頭が良くなる方法となるわけです。
頭が良くなる方法にバランスボール
実際に勉強や仕事をするときに、脳を活性化することで頭が良くなる方法があります。それがイス代わりにバランスボールを使うことです。
バランスボールに座ると、不安定な体を支えようと筋肉が動いて、なんと小脳の働きが活発化。これにより脳の血流もアップします。結果的には、脳全体が活性化することにつながるのです。
バランスボールに座ることが頭が良くなる方法だといっても、ただ単にイス代わりに使えばよいわけではありません。足は少し開き気味にして、骨盤を立てるようにして座ってください。背筋をしっかり伸ばさないと筋トレ効果や脳トレ効果が期待できないのです。
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