悪玉コレステロールを下げる「大麦」の健康効果
脳の血管が詰まり死に至ることもある脳梗塞や、血管が詰まることで心臓が壊死してしまう心筋梗塞などの最大の原因が動脈硬化。動脈硬化の元凶は、悪玉コレステロールの増加にあります。そんな悪玉コレステロールを下げる「大麦」の健康効果がいま注目されているのです。
悪玉コレステロールを下げる大麦
悪玉コレステロールが増加するおもな原因は、運動不足や暴飲暴食など乱れた食生活。現在、50歳以上の日本人の3割が悪玉コレステロール過多などの脂質異常症の疑いがあります。
そして、年間31万もの人が動脈硬化などが原因の脳疾患や心疾患で亡くなっているのです。そんな動脈硬化の元凶である悪玉コレステロールを下げる効果が認められた食材があります。それが「大麦」なのです。
心筋梗塞や脳梗塞などの血管疾患をおこす一番の原因は、動脈硬化です。大麦には、動脈硬化の原因となる悪玉コレステロールを下げる働きがあることが近年、明らかになってきました。
悪玉コレステロールを下げる研究
海外ではすでに多くの大麦に関する研究成果がすでに600以上も発表されています。アメリカやカナダ、ヨーロッパなど世界各国で、悪玉コレステロールを下げる大麦の健康効果が認められてきているのです。
たとえば2004年、アメリカ農務省の研究報告では、30~50代のコレステロール高めの人に大麦を中心とした食生活を続けてもらいました。すると5週間で13.8~17.4%、悪玉コレステロール値の減少が確認されたのです。
さらに2007年、アメリカ・ミネソタ大学の研究では、155人の悪玉コレステロールが高い人に大麦を中心とした食生活を6週間食べてもらいました。すると、悪玉コレステロール値が9~15%低下したのです。
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