浮き指を解消する「足指引き寄せエクササイズ」
立ったときに足の指に重心がかかっていないのが浮き指。浮き指になると体全体のバランスが崩れることによって肩こりの原因となります。逆にいえば、浮き指を治せば肩こりも解消するということ。浮き指の改善にもっとも効果があるのは、足指引き寄せエクササイズを紹介しましょう。
浮き指は母子内転筋が衰えている
実際に、浮き指になっている人の姿勢を調べてみると、背中と頭の角度が12度前傾している状態でした。理想はゼロですが、一般的な人は5度くらいは前傾しているもの。それが12度となると、肩への負荷は相当なものです。
現代人が浮き指となるのは、足の指を使わなくなったことによって、足の指の筋肉が衰えてしまっているため。なかでも、拇指内転筋という筋肉が深く浮き指に関わっています。拇指内転筋とは、足の裏にある指の付け根付近の筋肉です。
裸足になる機会が減り、クッション性の高い靴や足の指が固定された足の先が細い靴を履くことで、多くの現代人の拇指内転筋は衰えているといいます。拇指内転筋の役割は、足に正面から見たときのアーチ構造を作ること。拇指内転筋が衰えるとアーチ構造が潰れてしまい、結果的に浮き指になってしまいます。
浮き指を解消するエクササイズ
そんな浮き指を解消するのが足指引き寄せエクササイズです。拇指内転筋を強化することで足の横アーチが復活。これが浮き指の改善につながります。すると、重心が安定して肩こりも解消されるのです。
足指引き寄せエクササイズはまずイスとタオルを用意。タオルをタテの伸ばして敷いたら、その端に足を置くようにしてイスに座ります。椅子には浅めに腰かけて、上半身はリラックスさせてください。
ここで足の指でパーとグーを繰り返して、指でタオルを引き寄せるのです。実際にやってみると、ふだんいかに足の指を動かしていないかを実感するはず。1回2分を朝晩2回続けていけば、3週間ほどで浮き指が改善します。肩こりも自然と解消してくるでしょう。
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