毛細血管が消える「ゴースト血管」が老化の原因
毛細血管が消えてしまう「ゴースト血管」が話題です。ゴースト血管とは、血液がちゃんと流れていない毛細血管のこと。ゴースト血管で血流が滞ると、十分な酸素や栄養が届かなくなり、老廃物も排出されずに滞留してしまいます。すなわち、毛細血管のゴースト化が老化の原因なのです。
毛細血管がゴースト化して薄毛
たとえば、冷え性はゴースト血管が原因です。毛細血管がゴースト化して、指先まで血液が十分に届かなくなると、栄養や酸素が不足した状態になるということ。冷えがおこりやすくなるのです。
ゴースト血管が顔の毛細血管でおきればシミやシワの原因になります。首や肩の毛細血管がゴースト化すれば肩こりの原因です。薄毛や白髪は頭皮の毛細血管がゴースト化した結果になります。
また、脳は体重の30分の1から50分の1の重量しかありません。ところが、血液量は5分の1くらい。メチャクチャ血液量が多い臓器なのです。このため、毛細血管の量も圧倒的に多いということになります。そして、脳の毛細血管に異変がおきるのが脳梗塞や認知症ということです。
血管の多い組織には目も挙げられます。このため、毛細血管のゴースト化は目の障害にも現れるのです。それが視力の低下や白内障など。目はたくさんの栄養を必要とするため、毛細血管がなくなるといろいろな故障がおきるのです。
毛細血管のゴースト化をチェック
そんな毛細血管のゴースト化をチェックする方法を紹介しましょう。それは足の内側のくるぶしの下を見ることです。この部分は皮膚が薄いため、血管の状態がよくわかります。
毛細血管が正常な人は、太くて青い血管が並んで見えるはず。しかし、毛細血管がゴースト化しているような人は、太くて青い血管のまわりに、赤紫色の細い血管が浮き上がって見えるのです。
これは毛細血管そのものではなく、血流が悪くなったために未完成のままになってしまった結果。毛細血管がゴースト化している人に多く見られます。太くて青い血管のまわりに赤紫の細い血管が見えたら、体に毛細血管のゴースト化がおきているサインと考えてください。
手足の血流は指の腹を押して離したときに、白っぽくなった部分がすぐ赤くなるかどうかを見ることでもわかります。すぐに赤くならない人は、血流が悪いということ。すぐに赤く戻れば血流は良好です。
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