ネギは青い部分に免疫系を活性化する作用がある
食感と香りがたまらない日本人が大好きなネギ。このネギの青い部分にものすごい健康成分が発見されたのです。免疫を司るIgA抗体の量がアップ、さらには免疫細胞であるマクロファージが活性化、ナチュラルキラー細胞も活性化。ネギの青い部分が免疫系を活性化することを科学的に実証されたのです。
ネギの青い部分を食べて働きが5倍
肺炎やインフルエンザ、肝炎の原因となるのは、口の中に入ってきた細菌やウイルスになります。ここでウイルスや細菌が口の中に入ってきたときに、それを取り囲んでやっつけてしまうのが、唾液に含まれているIgA抗体です。
また、血液中に細菌やウイルスが入ってきたとき、それを異物とみなしてパクパク食べて処理するのがマクロジャージになります。さらに、がん細胞が発生したときには、異常な細胞を発見して攻撃するのがナチュラルキラー細胞です。
そして、ネギの青い部分を食べることで、IgA抗体の働きが1.5倍、マクロファージの働きが5倍、ナチュラルキラー細胞の働きが3~4倍アップします。ネギの青い部分によって、これほど働きがアップするのです。
ネギの青い部分にある透明な粘液
これはヌルと呼ばれる、ネギの青い部分に含まれる透明な粘液による効果。つまり、ネギの青い部分にある粘液に免疫系を活性化する作用があるのです。ただし、どれくらいの量で効果が出るのかはまだ研究中といいます。
実際、ネギが白から緑に変わる部分あたりで折って、緑のほうの切り口を口の上に持ってくると、透明な粘液がトロリと垂れてくるはず。味はまったくネギ臭くなくて、むしろ甘くておいしいのです。
大切なのはネギの青い部分をちゃんと食べること。これが免疫力アップにつながるのです。ヌルの免疫力アップ効果は、香り成分のアリシンと違って加熱しても冷凍しても変わりません。いろいろな料理で楽しむことができます。
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