家庭でもできる聴力検査でメニエール病かわかる
年齢が高くなると多くの人が聞こえづらくなりますが、すべてが老化によるものとは限りません。聞こえが悪いという中には、危険な重大な病気が原因でおこっている場合もあります。そこで、家庭でもできる聴力検査で、重大な病気を発見する方法を紹介しましょう。
聴力検査で重大な病気をチェック
重大な病気をチェックするのが低音と高音の聴力検査です。一般に耳鼻咽喉科では、オージオメーターという機器を使って124Hzの低音から8千Hzの高音を流し、聞こえ具合を調べます。
今回は、音響機器などの検査に使う無響室という雑音を極限まで排した部屋で、家庭でも低音と高音のチェックができる方法を探りました。こうした開発した、家庭でもできる低音と高音の聴力検査を紹介しましょう。
まずは低音の聴力検査。使うのは自分の指です。両手を前に出して軽く握ったら、人差し指と親指だけを伸ばします。そして、人差し指と親指を2~3㎝ほど離して軽くたたくのです。このときに出るかすかな音が125~250Hzの低音になります。
聴力検査にティースプーンを使う
実際の聴力検査は、両耳のそばで同時に指を叩きます。どちらかの指が聞きづらいなど、左右の耳に聞こえ方に差を感じた場合、女性に多くめまいなどの症状が出るメニエール病の可能性アリと判定されるのです。
続いては高音の聴力検査です。使うのはティースプーン2本。ティースプーン2本を、耳元でカチャカチャいわないようにやさしくこすります。このとき出る金属がこすれ合うかすかな音が4千~8千ヘルツの高音です。
左右の耳元ではっきり聞こえたときは問題ありません。聞こえない、または聞き取りづらいときには、動脈硬化などが隠れている場合があります。生活習慣の乱れなどが原因で動脈硬化が進むと耳の中の血流が低下。その影響で高い音から聞こえなくなることがあるのです。
■「耳」おすすめ記事
難聴の原因は滲出性(しんしゅつせい)中耳炎
しゃっくりを止める方法「指を耳に30秒入れる」
気象病は内耳の気圧センサーが敏感な人におこる
耳かきのおすすめ頻度は1か月に1回程度だった
先天性耳瘻孔は耳の前方に現れるのが特徴がある
耳鳴りのキーンという音の正体は脳の電気信号