メタボ基準はへそまわりが身長の半分を超えるか
へそまわりのサイズが身長の半分を超えていた場合はメタボです。おへそまわりとはウエストではなく、おへその位置で胴体を1周、水平に測ったときのサイズのこと。この数値が身長の半分を超えている場合、脳梗塞や心筋梗塞のリスクがアップします。これがメタボの新基準です。
従来のメタボ基準と最新チェック法
へそまわりが身長の半分を超えるかどうかは、メタボリックシンドロームの最新チェック法。厚生労働省の定めているメタボの診断基準では、男性はおへそまわりが85cm以上、女性は90㎝以上となっています。
そこで、日帰り温泉施設で身長とへそまわりをチェック。従来のメタボ基準と最新チェック法を比較してみましょう。女性36人の身長とおへそまわりを測定したところ、見た目は痩せているようでも基準値をオーバーする人が続出でした。
厚生労働省のメタボ基準をオーバーした人はわずか2名だけ。ところが、へそまわりが身長の半分を超えた人は13人もいました。つまり、この最新チェック法では、これまでセーフと思っていた人もメタボの可能性があるということです。
メタボの基準に疑問の声が上がる
そもそも、いったいなぜ厚生労働省とメタボ基準が違うのでしょうか。じつは愛媛大学医学部付属病院では、最新チェック法をメタボの治療に用いています。医療の現場では現在のメタボの基準に疑問の声が上がっているのです。
それは腹囲が男性85㎝以上、女性90㎝以上という基準が、本当にどんな身長の人にも当てはまるのかということ。背が高い人と低い人では、お腹まわりのサイズが同じでも、見た目や脂肪の付き方はまったく違います。
それなのに、おへそまわりだけでメタボと判断してしまってよいのかということです。そこで考案されたのが、へそまわりのサイズが身長の半分を超えているかという最新チェック法です。これがメタボの新基準といえるでしょう。
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