夜間頻尿の原因は冬のあったかメニューだった
夜間頻尿は一般的に、冷えや加齢による膀胱の筋力の低下が原因と考えられます。しかし、夜間頻尿には意外な原因があることが判明しました。じつは夜間頻尿の原因は、冬のあったかメニューにあるのです。夜間頻尿が冬のあったかメニューでおこるメカニズムを見ていきましょう。
冬のあったかメニューは塩分過多
冬によく食べる温かい食べ物は、塩気が感じにくく味付けがつい濃くなることが多いもの。食べ物は熱ければ熱いほど、塩気を感じにくいのです。調査によると、同じ塩分濃度でも冷たいものより温かいもののほうが塩味を感じにくいという結果が出ています。
それでは、冬のあったかメニューにはどれくらい塩分が含まれているのでしょうか? そもそも現代人はふだんから塩分を摂り過ぎている傾向があるため、厚生労働省は1日の目標塩分摂取量を男性が8.0g、女性が7.0gまでと定めています。
冬の定番である寄せ鍋1人分に含まれる塩分量は5.5g、鍋焼きうどんは5.2gです。そして、醤油ラーメンにいたっては11.9gと塩分過多。これだけで1日の塩分摂取量をはるかに超えてしまいます。
夜間頻尿の原因は塩分の摂り過ぎ
寒い冬は、これらの塩分多めのあったかメニューを食べる機会が増加。これが夜間頻尿の原因となるのだといいます。それでは、なぜ塩分を摂り過ぎると夜間頻尿となってしまうのでしょうか?
じつは私たちの体内に貯められる塩分量は決まっています。その量を超えると体内の塩分量オーバーとなって、余分な塩分を老廃物と一緒に排出しようとするのです。これが汗や尿になります。
ところが、冬は夏に比べて汗をかかないため、尿で排出される塩分量が増加。結果的に、日中排出する量だけでは間に合わず、寝ているあいだにおしっこに行きたくなる夜間頻尿になるというわけです。
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