プリン体の多い食べ物を避けても尿酸値は上がる
プリン体の多い食べ物をあまり口にしてなくても、健康診断で尿酸値が高いという結果が出ることがあります。じつは、プリン体の多い食べ物が影響するのは全体の2割ほど。何もしなくても体から生まれるプリン体が残りの8割を占めています。プリン体の多い食べ物を避けても尿酸値が上がる理由を見ていきます。
プリン体の多い食べ物を口にしない
プリン体の多い食べ物をあまり口にしていなくても、尿酸値が高い人がいます。その原因はどこにあるのでしょう? ここで、高尿酸の人が受ける精密検査がどのように行われるかを見ていきます。
高尿酸の精密検査は超音波検査から。肝臓・胆のう・膵臓・腎臓・脾臓・膀胱を調べます。続いて、管理栄養士による食生活チェックです。スイーツの食べ過ぎには注意したほうがよいと話しています。
このあとは採血。さまざまな血液成分を調べるため、なんとガラス容器5本分の採決を行います。そして最後は尿検査です。1回の尿をすべて採取する、特別な検査になります。
プリン体の多い食べ物はほんの一部
プリン体の多い食べ物をあまり口にしないのに高尿酸の人が、この精密検査で指摘されることが多いのが排出の問題です。プリン体はほかの人と同じくらいしか摂っていないのに、排泄できていないことに問題があります。
そのカギを握っているのが腎臓。実際、尿酸値の高い人がプリン体の多い食事をした翌日に、どれだけ尿酸を排泄できているかを調べてみたところ、正常な人が「0.91」排泄できている一方、尿酸値が高い人は「0.55~0.65」しか排泄できていません。
尿酸値の高い人のじつに9割が、排泄に問題があるといわれています。つまり、プリン体の多い食べ物で増える尿酸はほんの一部。排泄できないことが高尿酸の大きな原因なのです。
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