脂肪肝の改善するのに夜更かしがNGな理由とは
脂肪肝を改善する方法としてよく聞くのが食事と運動でしょう。それに加えて、脂肪肝を改善に効果を発揮するのが睡眠。睡眠中は脂肪肝の肝臓から脂肪が出やすい状態になるからです。このため、脂肪肝の改善するのに夜更かしはNG。また、アルコールを飲んで寝るのも脂肪肝の改善にはよくありません。
脂肪肝の改善に夜更かしはよくない
脂肪肝の改善に夜更かしがよくないことを示す実験があります。双子の男性の1人は22時から3時まで夜更かし、もう1人は睡眠をとってもらい、脂肪の消費量を比較。すると、夜更かしをした人の脂肪の消費量は20g強、ただ寝ていた人は30g弱でした。
食事を早めにしてゆっくり休むと、夜間に交感神経の緊張がとれて体がリラックス。このとき肝臓に溜まった脂肪を、脂肪組織や筋肉、心臓などに使われます。脂肪肝の肝臓から脂肪が出やすい状態になるのです。
じつは私たちの体は昼と夜でモードが切り替わっています。昼間は脳が働かなければならないため、脳は糖を栄養として消費。昼間は糖をエネルギーとするモードになっているのです。
脂肪肝改善にアルコールはよくない
それが夜間に脳が休むと、脳が休むために糖がほとんど使われません。このため、体全体として脂肪をエネルギーに使うモードに切り替わります。こうして、脂肪肝の肝臓から脂肪が出やすい状態となるわけです。
このため、睡眠時無呼吸症候群の人も脂肪肝になりやすい傾向があります。無呼吸によって眠りが浅くなってしまうため、脂肪をエネルギーに使うモードにうまく切り替わらないためです。
ここでアルコールを飲んでよく寝れば、脂肪肝が解消されると考える人もいるでしょう。しかし、アルコールは肝臓によくありません。アルコールは体にとって毒性が高いため、肝臓は脂肪よりアルコールの代謝を優先。その結果、脂肪肝の改善にはつながらないのでした。
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