記憶力の低下は年齢でなく思い込みが原因だった
年齢とともに記録力が低下するものと諦めている人が多いでしょう。しかし、記憶力が低下していくというのは単なる思い込み。年齢と記憶力を調べた研究では、カ入れによる記憶力の低下は認められませんでした。記憶力が低下するという思い込みが、結果的に記録力の低下を招いていたたのでした。
記憶力の低下と年齢の関係を調べた
記憶力の低下と年齢の関係を調べたアメリカの研究があります。18~22歳のグループと60~74歳のグループで単語の記憶力テストを比較。若いグループが48点だったのに対して高齢のグループは29点と、若い人の記憶力が圧倒的によかったのです。
ところが「これは心理学テストです」と伝えてから実験を行たところ、記憶力テストの結果が若者グループの49点に対して、高齢グループが50点と逆転。もちろん、若者グループにも「これは心理学テストです」と伝えています。
これは、記憶力テストという言葉のプレッシャーが記憶力を低下させたということ。心理学テストと伝えることで、覚えなくてはならないというプレッシャーがないことで、記憶力に大きな差が出たのです。
記憶力が低下した原因は思い込み
同じような実験を日本でも行った例があります。平均年齢68歳のウクレレ同好会メンバーと、東京大学のクイズ研究会メンバーとで、関連のない単語を覚える記憶力テストを行いました。
このとき、実験の前に「これは心理学テストです」と伝えると、なんと高齢者が現役東大生相手に勝利したのです。実際、海外の研究によると、年齢と記憶力の関係を調べた結果、加齢による記憶力の低下は認められませんでした。
その研究によると、歳をとるにつれておこる記憶力の低下は「記憶力が衰えている」という思い込みが原因であるとしています。年齢とともに記憶力が低下するというのは誤解。そのネガティブな思い込みが記憶力低下の原因なのでした。
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