歯磨きの時間帯は夜寝る前と朝起きてすぐが重要
歯周病を予防する理想の口内ケアとは、歯周病の元になる歯垢を取り除くことが基本です。歯垢とは食べ物の残りカスに付着した細菌の塊。歯と歯茎の間でにある歯周ポケットに溜まり、粘着質でうがい程度では取れません。歯周病を予防するための正しい歯磨きの方法について見ていきましょう。
歯磨きはどの時間帯にするのが正解?
歯周ポケットに溜まっている歯垢を取り除くための正しい歯磨きをしていれば、歯周病を予防することができます。それでは、正しい歯磨きはどのようにすればよいのでしょうか?
まず歯ブラシは鉛筆と同じようにつまんで持ちます。歯と歯茎のあいだに45度で当て、小刻み動かすことで歯周ポケットに溜まっている歯垢を取り除くのです。歯ブラシを動かす幅は5~10ミリほど。1~2本ずつていねいに磨いていきます。時間の目安はおよそ3分です。
それでは、歯磨きはどの時間帯にするのがよいのでしょう? ポイントとなるのは朝の歯磨きです。朝食後に歯磨きする人が多いといわれますが、これは間違い。朝は起きたらすぐに磨くの正解です。
食事後の時間帯は食べカスをとるだけ
歯垢が溜まるのは唾液が出ていない夜寝ているとき。このタイミングで爆発的に溜まってしまうので、朝起きたときが磨きどきの時間帯です。また、夜寝る前に歯磨きをすることで、細菌の数を減らしてから寝ることも重要になります。
歯周病の元となる歯垢が増殖するのは夜寝ている間。歯周病を予防する歯磨きをするのは、就寝前と起床後に行うとよいでしょう。さらに、もう1つのポイントが唾液の効力を生かすことです。
じつは、唾液自体に歯周病菌を流す自浄作用や殺菌作用といった、すぐれた作用があります。そのため、食事後の時間帯は歯磨きではなくデンタルフロスや歯間ブラシを使って、食べカスや歯垢をとるだけでOKという医師もいるほどです。
食事のあとの時間帯が一番唾液が出ているタイミング。そのときに歯磨きをして唾液の効力を薄めるのはもったいないからです。
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