口臭で病気が判明?胃がんや肺がんは肉の腐敗臭
口の臭いが気になったことがある人は多いはず。口臭は体の病気と密接な関わりがあり、放っておくと大病の可能性もあるのです。口臭は9割は口の中に原因がありますが、残りの1割は体の病気によって引き起こされることがあります。しかも、その口臭が病気の早期発見に役立っているのです。
口臭が病気で引き起こされる
口が原因の口臭は、食後や飲み物を飲んだあとに臭いが消えます。しかし、口臭が病気によって引き起こされる場合は、常に臭いがするのが特徴。さらに、病気による口臭は口からだけでなく鼻からも臭いがするといいます。
そんな体の異常による口臭は、病気によって臭いが違いが出るのです。たとえば、肺がんや胃がんであれば肉の腐敗臭。肝炎や肝硬変ならアンモニア臭で、腎臓の不調は魚の腐敗臭、糖尿病は果物の腐敗臭になります。
すなわち、口臭が病気によって引き起こされる場合は体の異常がそのまま臭いに出るのです。がんであればその部分の組織が壊死してしまうもの。その臭いが静脈の中に入って、呼気として肺に移って出てくるのです。
口臭が病気の早期発見に役立つ
自分ではなかなか気が付きにくい口臭ですが、総合病院や一部の歯科医院では、口臭を専門とする「口臭外来」があります。口臭外来では、口臭の成分を分析できる専門の測定器を設置。患者の呼気を採取しています。
患者の呼気を測定機にかけてわずか5分、パソコンに口臭の成分を測定した結果が表示されるのです。硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイドの3つの成分バランスで、体のどこに病気や異常があるのかを診断します。
たとえば、硫化水素が多い場合には、胃腸に負担がかかっていることがわかるのです。逆流性食道炎を発症している場合も、この数値が高いといいます。このように口臭が病気の早期発見に役立っているのです。
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