胃下垂の治し方!!インナーマッスルを鍛えるべし
女性の悩みで多いのが「胃下垂」です。胃下垂とは、胃の下部が正常よりも下の位置に垂れ下がっている状態のこと。重症な胃下垂になると、おへそや骨盤の辺りまで、胃が下がってしまうこともあります。そんな胃下垂をインナーマッスルを鍛えて治す方法を紹介しましょう。
目次
胃下垂の原因はインナーマッスル?
胃下垂の原因は、猫背などの姿勢の悪さや骨盤のゆがみなど…というのが一般的。しかし、これは突き詰めれば腹筋のインナーマッスルが弱っていることが原因と言い換えられます。
内臓を正しい位置に保持するのが腹筋のインナーマッスルの役目。このインナーマッスルが姿勢の悪さや骨盤のゆがみによって筋力低下。お腹の中心に収まるべき胃や腸が骨盤のところまで落ちてしまっているのです。
つまり、胃下垂の治し方とは腹筋のインナーマッスルを鍛えること…ということ。とはいえ、よくある腹筋運動ではインナーマッスルは鍛えることができません。
インナーマッスルを鍛える胃下垂の治し方
そこで、インナーマッスルを鍛える胃下垂の治し方を紹介しましょう。まず仰向けになってひざを曲げ、手をおへそに置いてください。この体勢からおへそを引っ込めながら、手をひざに乗せるようにして上体を引き上げて5秒キープするのです。
肩甲骨が浮くくらいでOK。腰を浮かさないように注意しながら、10回ほど繰り返してください。腹筋のインナーマッスルが鍛えられて、胃を正常な位置に戻してくれるはずです。
また、腹筋のインナーマッスルは、息を吐き切ってできる限りお腹をへこませた状態をキープするだけでも鍛えられます。お腹をへこませて息を続けて、30秒ほどキープするのです。ちょっとしたすきま時間に試してみてください。
胃下垂の治し方は四つん這いで負荷アップ
胃下垂の治し方は、四つん這いになって行う方法もあります。まずは四つん這いになって、背骨の軸をしっかり感じてください。重力は天井からかかりますから、ここでお腹の力を抜くと胃などの臓器が重力で下に引っ張られてゆるみます。
この体勢から背中のほうにお腹を引き込むのです。お腹を引き込むということは、インナーマッスルを重力に対抗して収縮するということになります。このため、四つん這いの胃下垂の治し方は負荷が高いのです。
お腹を上下させる動きは、呼吸に合わせて行うとより効果的。息を吐きながらお腹をゆるめたら、息を吸いながらインナーマッスルを収縮。お腹を引き込むのです。やってみると、お腹にダイレクトに効くことが実感できます。
インナーマッスルを強化する胃下垂の治し方
インナーマッスルを強化する胃下垂の治し方には、骨盤底筋の強化が効果的。骨盤底筋は恥骨から肛門までの骨盤の底に位置するインナーマッスルです。さっそく、胃下垂を治すための骨盤底筋の強化法を紹介しましょう。
まずは両ひざを肩幅に開いて、つま先同士を合わせて両ひざ立ちの姿勢をとります。骨盤底筋群をお腹のほうに引き上げるイメージでキュッと締めた状態で一度息を吸ったら、息を吐きながらお尻をゆっくり後ろに引くのです。
背筋はまっすぐのまま。肋骨も前に出ないように注意してください。お尻を引いたまま息を吸ったら、息を吐きながらお尻をゆっくり前に引き上げていきます。まっすぐに起き上がったとき、さらにお尻をグッと内側に締めてください。1セット10回を2セット行います。
胃下垂の治し方は早めに実践
胃下垂の治し方は早めに実践しておかないと、さらに内臓下垂がおこるきっかけになります。内臓下垂とは腹部の臓器が全体に下がって、骨盤に溜まった状態になること。胃下垂で下がった胃が腸にも影響を与えるからです。
横行結腸は、右下腹から左下腹まで時計回りに、コの字を下向きにしたような形に配置されている大腸の上部。この横行結腸が胃下垂で押されて、垂れ下がるようになるのです。
横行結腸が下垂すると、今度は大腸と直腸をつなぐS状結腸も垂れ下がることになります。これが腸下垂の状態です。胃下垂によって内臓下垂が悪化していくメカニズムになります。
食べないダイエットに胃下垂の原因
無理なダイエットが胃下垂の原因になる場合もあるので注意が必要です。とくに、食べないダイエットは胃下垂の原因となります。
食べないダイエットが招くのが内臓脂肪の急減です。急激に内臓脂肪が減ってしまうと、腹部の臓器の位置をキープできなくなります。ここにインナーマッスルの衰えが加わっておこるのが胃下垂というわけです。
このため、インナーマッスルを鍛える胃下垂の治し方を実践していても、並行して食べないダイエットをしていては苦労が水の泡。そもそも食べないダイエットは体によくありません。便の量が減ることで便秘を誘発して、腸内に悪玉菌が一気に増加。有害な物質が発生して体中に運ばれて肌荒れや頭痛がおこるのです。
ダイエットをするなら胃下垂の治し方でもあるインナーマッスルを強化。基礎代謝を上げながら、徐々にウエストを絞るのが正解です。
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