捻挫の治療に真っ先にアイシングが必要な理由
スポーツに捻挫はつきもの。捻挫は骨折などと比べて軽いケガと考えられがちです。しかし、捻挫も治療の仕方を誤ると後遺症が残ることもあります。そして、捻挫の治療は真っ先にアイシングすることが大切。捻挫をして48時間は徹底的に冷やします。その理由を解説しましょう。
捻挫の治療なら真っ先にアイシング
捻挫は、関節が可動域を超えて動くことが原因です。捻挫の多くは、関節をまたいで付着している靭帯が損傷するもの。靭帯は細い繊維を束ねた構造になっていて、その一部が切れたり、全部が切れてしまった状態が捻挫です。
そして、捻挫の治療で真っ先にやるべきはアイシング。捻挫でダメージを受けると患部の組織が壊れるだけでなく、同時に近くの毛細血管も切れてしまいます。すると、周囲の細胞に血液が行き渡らなくなるのです。
血液が行き渡らなくなると、壊れていない周囲の細胞が炎症をおこしてしまいます。そこでアイシングすることで細胞の活性を下げ、周囲の細胞が壊れるのをストップするのです。
3日目以降の捻挫の治療は血流活性化
捻挫の治療はまず周囲を冷凍保存することから始まります。このため、患部への血流の下げることで、出血のダメージを抑えることが可能。患部を心臓より高く上げることも応急措置としては効果があります。
捻挫の治療でアイシングしすぎると、凍傷になることもあるので注意が必要です。患部の感覚がなくなってきたらアイシングをストップ。患部を高く上げて再び感覚が戻ってきたらアイシングを再開するのが捻挫治療のセオリーです。
捻挫をして48時間は徹底的に冷やすのが、捻挫の早期治療の近道。血流を抑えるためには、アルコールや入浴も避けるべきでしょう。患部はなるべく動かさないようにして、安静を心がけます。逆に3日目以降の捻挫の治療は、腫れを取り除くために血流をよくすることがポイント。全身の血流を活性化させる入浴がおすすめです。
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