腰椎分離症が初期ならコルセット治療で骨癒合
人間の骨は毎日少しずつ破壊されては作られるサイクルを繰り返しています。もし過度の繰り返しの運動によって骨に過剰なストレスがかかると、骨を作る細胞の働きが悪くなり、破壊だけされるようになってしまうのです。それが腰椎でおこるのが腰椎分離症です。
腰椎分離症のメカニズム
腰を反るような動きを繰り返しを行っていると、腰の後ろ側にある椎間関節に負担がかかることになります。骨が成長してしっかりしている大人ならば、これは関節の痛みとしての腰痛がおこるのです。
しかし、成長期で骨がまだ軟らかい時期には、負担がかかる部分での骨の吸収がおきて亀裂が発生。徐々に亀裂が深くなって、最終的には骨が完全に離れた状態になります。
これが腰椎分離症のメカニズムです。正確には、腰椎分離症は椎間関節を形作っている椎弓が疲労骨折してしまった状態のことになります。
腰椎分離症は早期発見が重要
腰椎分離症は、早い段階で異常を見つけることがポイント。初期の段階で腰椎分離症を見つけられれば、コルセットを装着して練習を一時お休み。リハビリとしてストレッチとインナーマッスルのトレーニングを行えば、2か月ほどで疲労骨折は修復します。
コルセットが取れたあとは競技に復帰可能です。このように初期の腰椎分離症ならば、コルセット治療で骨癒合が期待できます。
ただし、末期の腰椎分離症になってしまうと、いくらコルセットを着けても癒合することは望み薄。だからこそ腰椎分離症は早期発見が重要なのです。
■「腰椎分離症」おすすめ記事
腰椎をインナーマッスルが正常化して腰痛を改善
腰椎分離症はインナーマッスル強化で予防できる