ダーモスコピーでメラノーマが疑われたときは?
ダーモスコピー検査は、拡大鏡によってメラノーマを判別するもの。皮膚表面の状態を調べて、皮膚表面の山が黒いとメラノーマの可能性が高くなるのです。もしダーモスコピー検査でメラノーマが疑われた場合、今度はセンチネルリンパ節生検という検査を受けることになります。
ダーモスコピーで皮膚表面を見る
メラノーマは皮膚のメラニン色素を作る色素細胞であるメラノサイトが、癌化した腫瘍と考えられています。ほくろとがんの見分け方はいろいろありますが、個人で判定するよりも皮膚科で見てもらったほうが確実です。
そして、皮膚科で行われるメラノーマを判別する方法がダーモスコピー検査です。ダーモスコピーは皮膚科で使用する特殊な拡大鏡。この検査で痛みもなく、瞬時にほくろが悪性かどうか判別できるのです。
ダーモスコピーで皮膚表面を見ると、縞模様のような溝が観察できます。ここで通常のほくろは、皮膚表面の溝の谷部分に沿って黒くなるもの。一方のメラノーマは、溝の間の盛り上がった山の部分が黒くなります。
ダーモスコピーの次に受ける検査
ダーモスコピー検査でメラノーマが疑われると、次はセンチネルリンパ節生検という検査を受けることになります。センチネルリンパ節とは、がんが最初に転移するリンパ節のことです。
センチネルリンパ節生検でがんが発見されると、メラノーマはⅢ期以上と診断されます。ちなみにⅠ期は早期がん、Ⅱ期は軽症がん、Ⅲ期の中期がんⅣ期の進行がんです。
メラノーマの治療方法はステージごとに異なります。Ⅰ期は広範切除のみ、Ⅱ期は切除後にインターフェロン注射などの補助療法が追加される場合があります。Ⅲ期はⅡ期と同じですが、再発しやすいので定期健診が重要です。Ⅳ期はⅢ期の治療に加えて、転移してできた病変への治療が行われます。
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