インフルエンザ予防にうがいより効く嚥下とは?
インフルエンザに限らず、子どもはさまざまな感染症にかかりやすいものです。そんな子どもに触れる機会の多い小児科医は、どのようにインフルエンザを予防しているのでしょうか? じつはインフルエンザ予防に、うがいより効果のある嚥下(えんげ)を10分に1回行なっているのでした。
インフルエンザ予防に嚥下を行う
これまで、インフルエンザ予防にはうがいが有効とされてきました。しかし、のどの奥で繁殖しているウイルスにうがいは届きません。じつは、インフルエンザ予防のうがいの効果を疑問視している医師もいるほどです。
そして、感染症に触れる機会が多い小児科医が実践しているインフルエンザ予防が、10分に1回の嚥下です。嚥下とは、ゴクンと飲み込む動作のことです。
嚥下の効果は、のどの乾燥を防ぐことにあります。体内に入り込んだウイルスは、おもにのどから感染するもの。その際、のどが乾燥しているとより繁殖しやすいのです。
インフルエンザの予防効果が高まる
もう1つの嚥下の効果は、のどに付いたウイルスを洗い流すこと。嚥下によってのどに付いた可能性のあるインフルエンザウイルスを洗い流してしまうのです。
洗い流すといっても、インフルエンザウイルスが体内に入るので心配になるところ。じつは胃に流し込んでしまえば、非常に酸度が強い胃酸でほとんどのウイルスが死滅してしまうのです。
インフルエンザ予防の嚥下は10分に1回、ペットボトルのお茶などを一口ゴクンと飲み込めばOK。緑茶に含まれるカテキンはインフルエンザへの効能も期待されているので、さらに予防効果が高まるでしょう。
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