閉経後の女性が骨粗鬆症にかかりやすくなる理由
骨粗鬆症患者の8割は女性です。とくに閉経後の女性が骨粗鬆症にかかりやすいことがその理由。そこには、閉経後に減少する女性ホルモンが大きく関係しています。女性ホルモンには骨のリモデリングを正常化する役割があるため、それが減少する閉経後に骨粗鬆症にかかりやすくなるのです。
閉経後に女性ホルモンが減る
日本の骨粗鬆症の患者は1,000万人を超えています。そのうちじつに8割は女性。というのも女性は45歳から55歳で閉経後、骨粗鬆症にかかりやすくなるからです。
これは女性ホルモンに、破骨細胞による分解を抑えて骨芽細胞による合成を促す働きがあるため。閉経後に女性ホルモンが減ると、男性より小柄で骨量が少ないぶん、骨粗鬆症になりやすいというわけです。
じつは骨は、筋肉や皮膚と同じように新陳代謝を繰り返すもの。破骨細胞が骨を少しずつ分解し、その分を穴埋めするように骨芽細胞が骨を合成しています。これが骨のリモデリングと呼ばれる現象です。
閉経後に骨粗鬆症が加速化
加齢とともに破骨細胞による分解が優位になり、骨芽細胞による合成が抑制されるようになります。こうしてリモデリングが乱れた結果、骨に結晶しているミネラル分である骨量が減り、骨がもろくなって骨粗鬆症になるのです。
そして、女性の場合は閉経後、骨のリモデリングを正常化させる女性ホルモンが減少することで骨粗鬆症の症状が加速化。こうして閉経後の女性の骨粗鬆症患者が増えていくというわけです。
骨粗鬆症の診断は整形外科で行います。自覚症状としては、弱くなった骨が圧迫されて骨折したり、身長が縮む、背中が曲がって姿勢が悪くなるなどがチェックポイントです。
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